ナス 肥料過多

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ナス 肥料過多

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ナスは肥料食いと言われますが、肥料の与え過ぎも良くありません

 

 

ナスが必要とする肥料成分や追肥の時期があります。
必要でない成分を多く与えたり、あまり肥料を欲しがっていない時に、
大量に肥料を与えたりすると、やはり生育に支障が出てきます。

 

ナスが肥料過多の状態になると、
具体的にどのようになるのか、対策するのかをご説明します。

 

 

[ナス 肥料過多]

 

 

■ナスの肥料過多の症状

 

ナスは気温が高くなって生育が順調だと、次々と花を咲かせて実をつけます。
枝や葉を大きくし、花も咲かせて実も育てるとなると、確かに肥料が必要になります。
規定通りに追肥をすれば、ナスは肥料過多を起こすことはありません。

 

どちらかというと、肥料不足で悩まされることが多い植物ですが、
それでも必要以上の肥料を与えていれば、いつかは肥料過多になります。

 

ナスの肥料過多の症状を覚え、適切に施肥できているかをチェックしてみましょう。

 

・色が濃くなる
肥料の中でも、特に窒素が多いと起きやすい症状です。
ナスも品種によって、葉の色も多少の違いがあります。

 

濃い緑が標準なもの、薄い緑が標準なもの、白っぽい緑が標準なものと、
標準的な葉の色も品種によって違います。

 

そのため、一概に葉の色が濃い薄いと判断するのは難しいのですが、
苗についていたタグの写真や、品種をネットで調べると、画像が出てきます。

 

画像を参考にして、葉色の具合をチェックし、濃淡を確かめましょう。
新芽の部分は、紫色が濃く出る場合が多いですが、
それ以外の葉が極端に色濃くなっている場合は、肥料過多が疑われます。

 

 

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葉の色や葉脈の色をチェックします。このとげなし千両2号は適切な状態です

 

 

・葉が変色する
肥料不足になった時、葉の色が薄くなることがあります。
これと同じように、肥料過多の状態になっても、葉が変色する場合があります。

 

第一は、土の肥料濃度が高くなり、根が傷んだときの葉先の褐変です。
いわゆる肥料焼けといわれる状態で、根を傷めたことによって、
葉先が茶色く変わり、焼けたようになります。

 

第二は特定の肥料が多いことで起こる変色です。
葉脈の間がまばらに黄色く変色し、
少し葉の表面が縮れたようになるのは、リン酸が多い時です。

 

葉脈の間に、茶色い斑点が出るのは、マグネシウムやマンガンが多い時です。
このように、肥料全体ではなく、特定の成分が多い場合も、ナスはサインを出します。

 

・葉が内側に巻く
特に生長点に近い部分の葉で起こる症状です。
内側に巻くのは、肥料が効きすぎているサインです。

 

・葉が大きい
葉の色が濃いのと同様に、葉が大きいのも窒素が多い時によく出る症状です。
ナスの葉は意外と大きくなりますが、
それでもあまりに大き過ぎる葉は、過剰な肥料によって出た症状です。

 

 

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葉色、葉脈、花色が濃く、肥料過多の状態です

 

 

・花の様子がおかしい
ナスは花の状態を見ることで、肥料が不足しているか過剰が知ることができます。
花びらが大きくて色が濃い時、
花の中心にある雌しべがかなり長い時は、肥料過多のサインです。

 

また、蕾が横に広い形をしていたり、
茎が何本がくっついたように広がっている状態を帯化と呼びます。
帯化の原因も、肥料過多である場合が多いので注意が必要です。

 

・花付き、実付きが悪い
枝は伸びるけれど、花付きが悪かったり、
花は咲くものの着果不良を起こす場合は、肥料過多の場合があります。

 

この症状は肥料不足でも出る症状なので、他の症状と総合して判断します。
誤って判断すると、肥料過多の状態なのに肥料をさらに追加してしまったり、
肥料不足なのに控えてしまったりと、対処を間違えることがあります。

 

 

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葉が大きく育ち肥料負けしそうなナスの苗

 

 

■肥料過多の対処法

 

肥料過多にも種類があります。
肥料全体を与えすぎている濃度が高くなっている場合、
窒素が多くて葉や枝が茂りすぎている場合、
リン酸やマンガンなど特定の成分が過剰な場合などなど。

 

状態に合わせた対処法で、症状が改善して生育不良から脱出しやすくなります。
症状をよく確認して、何が原因かを確定してから対処法を試してみましょう。

 

・肥料濃度が高い場合
土の中の肥料濃度が高い場合は、まず水で薄めることから始めます。
いつもの3倍くらいの水を数日間続けます。

 

こうすることで、土の中の肥料成分が水に溶けて排出され、濃度が下がります。
特に鉢やプランターなどで育てている場合は、余分な肥料成分を含んだ水が、
容器の外に出るので、効果が高い方法です。

 

・窒素が多い場合
窒素が多い場合、水を控えることで吸収を抑えることができます。
ただナスの場合、水を控えると石ナスやボケナスといった症状が出ることがあります。

 

その場合、食用のお酢を散布することで軽減することができます。
食酢を500倍に薄め、葉面などに散布します。

 

葉の表面や裏から食酢を吸収することで、
根から過剰に窒素を吸収するのを防ぐ方法です。

 

 

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やや肥料が多いナス

 

 

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石ナス状態のナス

 

 

・リン酸が多い場合
リン酸の過剰障害が出るのは稀ですが、なくはないことです。
特にリン酸のみを大量に与えていると、起きやすくなります。

 

また、窒素と同じように、リン酸も土に蓄積されている場合があるので要注意です。
まずはリン酸分の施肥をストップします。

 

リン酸も水溶性のため、水を控えたいところですが、
ナス栽培では水を控えるのは気が引けます。

 

アメリカでは、リン酸と結合しやすいアルミニウムを散布することで、
吸収を阻害する方法が研究されています。

 

・その他微量成分が多い場合
マグネシウムやマンガンが過剰になる場合、
土の酸度が酸性に傾いていることが原因である場合があります。

 

この場合は、苦土石灰を施すことで中和することができます。
また、苦土石灰に含まれるカルシウム分が補充されることで、
土中の栄養バランスが整えられます。

 

排水不良によって、不要な成分が流れずにとどまることで症状が出ることもあります。
苗を植える時は、土の水はけを良くしておくようにしましょう。

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方

・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定



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AX
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