ナス 育て方

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ナスの害虫-概要

読了までの目安時間:約 10分

 

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病害虫にやられず大きく育ってほしい欲しいナス♪

 

 

ナスの害虫は大きく分けると、
食害性の害虫と吸汁性の害虫と、
食害も吸汁もする害虫に分けられます。

 

育てる以前に、害虫のことを知っていると対策が速く良好にできます。
症状と対策について、概要を説明していきます。

 

 

[ナスの害虫-概要]

 

 

■食害する害虫

 

 

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●テントウムシダマシ類
ナスは、テントウムシダマシ類がよく付きます。

 

テントウムシダマシ類は、テントウムシ科マダラテントウムシ亜科に属す、
ニジュウヤホシテントウとオオニジュウヤホシテントウの総称で、
テントウムシダマシ類は害虫です。

 

益虫のテントウムシのほとんどは、
ナミテントウ(テントウムシ科テントウムシ亜科)です。

 

ナミテントウとテントウムシダマシ類の違いは、
ナミテントウの成虫はつやつや光っていますが、
テントウムシダマシ類の成虫はくすんで見えることです。

 

幼虫は色の違いもありますが、トゲの長さも違います。
ナミテントウの幼虫はとげとげしくありません。
テントウムシダマシ類の幼虫のトゲは、オナモミのようなトゲが沢山あります。

 

テントウムシダマシ類の成虫と幼虫の好物はアブラムシではなく、
ナス科(ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマンなど)の植物の葉です。

 

◎対策と防除
ナス畑、菜園で近隣の畑でテントウムシダマシ類の食害情報が出たら、
テントウムシダマシ類がいずれ移動してくるので、極力植え付けは避けます。

 

テントウムシダマシ類の幼虫も成虫も葉の裏で食害することが多いので、
薬剤散布は葉の裏を重点的にします。

 

薬剤防除を避けたい場合は、
テントウムシダマシ類の幼虫や成虫を見つけ次第、補殺します。

 

 

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●ナス ハモグリバエ類
トマトハモグリバエ、マメハモグリバエ、ナスハモグリバエなどの、
ハモグリバエの総称です。

 

・被害状況
いずれも幼虫がナスの葉に潜って食害し、くねくねした痕が葉面に現れます。
「絵かき虫」とも言われます。

 

発生量が少なければ被害は少なくてすみます。
食害痕が葉の全面に広がると、落葉して収穫量が減ります。

 

・生態
ナスの果実には寄生せず、産卵は生長した葉で、幼葉には産卵しません。
被害葉は下葉から上葉へと移行します。

 

◎対策と防除
ナスなど夏野菜の寄生苗の定植を避けるようにします。
大規模な畑では、成虫が黄色に誘引される習性を利用して、
黄色粘着トラップを設置します。

 

雑草にも寄生するので、圃場内外の除草をこまめにします。
発生した圃場では、栽培終了後か改植時に土壌消毒や、
ビニールハウスでは、蒸し込みを行いましょう。

 

寄生されたナス株は、土中深く埋めるなど適切に処分し、拡大を防ぎます。

 

 

■汁を吸う害虫

 

 

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●アブラムシ類
ナスの地上部につきやすいアブラムシは、
ワタアブラムシ、モモアカアブラムシ、ジャガイモヒゲナガアブラムシ、
チューリップヒゲナガアブラムシの4種が主です。

 

・アブラムシの生態
胎生の単為生殖で増殖するアブラムシです。
基本は無翅(羽がない)ですが、個体数が増え、過密になると、
有翅(羽がある)個体が出現し、他の場所に移動します。

 

・アブラムシの被害状況
主にナスの葉の裏に群れをなして寄生し吸汁します。
密度が増すと葉が萎縮し生育が阻害され、重症になると落葉、枯死します。

 

媒介する病原は4種ともモザイク病があります。
すす病はワタアブラムシ、モモアカアブラムシ、
チューリップヒゲナガアブラムシの糞で起こる病気です。

 

◎対策と防除
アブラムシの付いた苗の定植は、極力避けましょう。
有翅虫の侵入を防ぐため、
露地では風上に防風ネットなどで作物に寄せ付けないようにします。

 

アブラムシを圃場で見つけた場合は、
シルバーマルチやアルミホイルなどで被害株近くをマルチングします。

 

薬剤防除する場合は、薬剤の抵抗性ができるのを避けるため、
同じ系統薬剤の連用を避けます。

 

ただし、粘着君(住友化学(株))に関しては、
物理的防除を応用した薬剤なので、連用可能です。

 

根部に寄生して吸汁するアブラムシもいます。
オカボノアカアブラムシです。

 

寄生範囲は地際から深さ約15cmまでの根部で、
通気性の良い圃場で発生します。

 

大繁殖すると、葉が黄色くなり、樹勢の低下、萎凋など株に影響がでます。

 

◎オカボノアカアブラムシの対策と防除 
植付前に寄主植物のイネ科雑草等を除去することと、
定植時の持ち込みに注意します。

 

●ダニ類
ナスに寄生するダニ類にはハダニ類とチャホコリダニに大別されます。

 

・ハダニ類の被害状況と生態
ナスの葉裏に群生し養分を吸収します。

葉の色が抜け始めそのうち白く乾燥状態になって、
密度が高くなると葉は黄変後、落葉することもあります。

 

落葉するあたりで、新しい葉へ移動するため、
放置しておくと被害が拡大します。
被害は下葉から上の葉へ上がっていきます。

 

◎ハダニ類の対策と防除
発生源は主に圃場内外の雑草が多く、雑草を除去します。
被害苗を圃場に持ち込まないようにします。

 

梅雨明け以降に被害が出やすいので、
下葉を剪定して風通りを良くし、草勢維持も大切です。

 

発生初期の防除が第一なので心がけてください。
同一薬剤や同一系統の薬剤の連用は避けます。
栽培終了後に病害虫防除を兼ねて蒸し込み処理を行います。

 

・チャホコリダニの被害状況
ナスが奇形の葉になったり、葉の縁が裏側に巻いたり、生長点が生長しなくなります。
蕾や果実に寄生すると、蕾は咲かなかったり、奇形花になったりします。

 

ナスの果柄やヘタの表面が褐変、実もザラザラして灰褐変し、
裂果したり商品価値がなくなります。

 

◎チャホコリダニの対策と防除
寄生する範囲は広いので、
常発地帯では発生源の雑草の除去や樹木へは薬剤散布をして予防に努めます。

 

圃場で発生した場合は、チャホコリダニのライフサイクルを利用して、
初期防除を徹底すると被害拡大を食い止められます。
薬剤防除の際は、同一薬剤や同系統の薬剤の連用を避けます。

 

 

■食害し汁を吸う害虫

 

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●アザミウマ類
・被害状況と生態
メスは卵を葉や幼果などに1個ずつ産みつけます。
ふ化した幼虫は、葉や果実等で吸汁加害します。

 

蛹の時期近くになると幼虫は移動し、土中などで前蛹になります。
前蛹から蛹期は食害や移動はほとんどしません。

 

成虫になるとミナミキイロアザミウマは再び葉や果実に寄生し今度は食害します。
ヒラズハナアザミウマの成虫は主に花粉を食べたり花の組織を食害します。


◎アザミウマ類の対策と防除

ナスなど寄主植物の範囲が広いので、圃場周辺の雑草をこまめに除去します。
畦をシルバーマルチし、飛来と蛹化の防止策とします。

 

発生圃場では栽培終了後に必ず蒸し込み処理をし、外への拡散防止に努めます。
多発後の薬剤防除は効果が少ないので、発生初期の防除に努めます。

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定

 

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ナス 病害虫

ナス アブラムシ

読了までの目安時間:約 10分

 

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アブラムシの繁殖力をみくびってはいけません

 

 

ナスにつく害虫の代表に、アブラムシがいます。
アブラムシにはたくさんの種類があり、ほとんどの植物につく害虫です。

 

ナスにつくアブラムシは、たくさんある種類の中でも、
ワタアブラムシという種類がおもにつきます。

 

アブラムシも種類によって、緑色や赤色、黒っぽい色などさまざまです。
ワタアブラムシは黒っぽい色をしているので、
普通の植物ならばついていると目立ちます。

 

ところが、ナスは茎などが濃い紫色をしているため、
ワタアブラムシがついていても見つけられず、発見が遅れる場合があります。

 

もしアブラムシがナスについた場合、どのような害が起きるのでしょうか。
また、アブラムシが発生した時には、どのように対処したら良いのかを、
ここでご紹介していきます。

 

 

[ナス アブラムシ]

 

 

■アブラムシ被害

 

アブラムシはとても小さい虫で、ナスなどの植物について汁を吸います。
1匹や2匹くらいであれば、汁を吸われても、ナスが弱ることはありません。

 

ただし、アブラムシはとても繁殖力が強いため、
数が少ないからと放置していると、あっという間に増えてしまいます。

 

数が増えれば増えるほど、吸われる汁の量が増え、
ナスの養分を多量に吸われたナスは弱っていきます。

 

さらに吸汁された葉は、だんだんと色が薄くなり、最後には落葉します。
葉が落ちると、養分を作りだす場所が少なくなるため、さらに株は弱ります。

 

小さな虫と思っても、油断していると実を収穫できないばかりか、
枯死まで追いやられることもあります。

 

また、アブラムシの怖さは、吸汁や繁殖力だけではありません。

アブラムシの排泄物をエサとして菌が繁殖し、すす病にかかることがあります。
モザイク病などのウィルス性の病気を媒介することもあります。

 

すす病であれば治療も可能ですが、モザイク病は治療が難しいため厄介です。

アブラムシはナス以外の様々な植物を吸汁するため、
どこから病気を運んでくるのか分からないのも恐ろしいところです。

 

 

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アブラムシは、ウィルス性の病気を媒介するので危険です

 

 

■アブラムシ生態

 

アブラムシはいつどこからやってくるのか分かりません。
昨日はいなかったのに、今日になったら何匹が? 翌日には何十匹がいた! ということも少なくありません。

 

最初は、葉の裏や新芽など、少し柔らかく、隠れやすい場所につきます。
葉の裏側や新芽の隙間に入り込んでいることが多く、
色も同化しやすいため、ぱっと見ただけでは発見が難しいです。

 

そこからだんだんと数が増えてくると、
ナスの葉の表面や枝などにもびっしりとつくようになります。

ここまでくると、一見でアブラムシがついているのが分かるようになります。

 

 

■アブラムシ予防

 

アブラムシはどこからともなくやってきて、知らないうちに数を増やしますが、
ある程度であれば予防することができます。

 

・株に近づけない
まずはアブラムシを近づけないようにすることが大事です。
特にまだナスの苗が小さいうちは、アブラムシが発生して大量に増えてしまうと、
すぐに枯れてしまうことがあります。

 

植え付けてしばらくの間は、防虫ネットなどをかぶせておくのがお勧めです。
また、苗を購入する時に、アブラムシがついていないかをよく見ておきましょう。

もし購入した苗についていたら、駆除してから植え付けるようにしましょう。

 

・光るものを置く
アブラムシは光るものが苦手です。
地植えであれば、銀色マルチを畝にかぶせておくと効果的です。

 

鉢やプランターの場合は、アルミ箔を株元に敷いておくと、
光が反射してアブラムシが寄り付きにくくなります。

 

・窒素を控える
窒素の多い肥料を与えていると、軟弱に育つだけでなく、
アブラムシが寄りやすくなります。

 

もともとナスは窒素分の多い肥料よりも、
窒素・リン酸・カリが同等か、リン酸が少し多めの肥料が適しています。

 

元肥を入れる時や、追肥をする時、必ず肥料の成分を見て、
窒素が多くないかを確認しておきましょう。

 

・高温乾燥を避ける
アブラムシは高温乾燥の環境を好み、さらに風通しが悪い場所を好むので、
梅雨が明けて晴れが続き、葉もたくさん茂ってきた頃が危険です。

 

複数の株を育てる時は、株間をとって植え付けるようにします。
葉が茂りすぎて葉が重なるようであれば、葉を摘んで風通しを確保しておきます。

 

葉の裏などに水をかけるのも、湿度を上げるので予防効果が期待できます。

 

・チェックをする
色々試していても、アブラムシがつく可能性はあります。
数が少ないうちに対処するためには、早期発見することが大切です。

 

毎日でなくても、時々は葉の裏や新芽、枝の付け根の部分などをよく見て、
ナスにアブラムシがついていないかをチェックしておきましょう。

 

 

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日々、菜園を見回って、株の様子をチェックするのが安心です

 

 

■アブラムシ駆除

 

頑張って予防していても、どうしてもアブラムシが発生することはあります。
もし発生しているのを見つけたら、次は被害が大きくなる前に駆除しましょう。

 

・手でつぶす
数が少ないうちであれば、手でつぶす方法が一番簡単で、道具も不要です。
素手でも良いのですが、つぶすとべとべとして気持ち悪いので、
使い捨てのビニール手袋などがあると便利です。

 

・捕殺する
ゴム手袋越しでも、触るのは嫌という場合は、粘着テープがお勧めです。
これも数が少ないうちに限りますが、粘着テープにアブラムシをくっつけることで、
ナスからアブラムシを取り除くことができます。

 

あまり粘着力の強いものだと、葉などが破れてしまうことがあるので、
あまり強すぎるものは避け、紙テープが具合が良いです。

 

・水をかける
ホースなどのストレース水流を使って、アブラムシを弾き飛ばす方法です。
これも数が少ないうちに有効な手段です。

 

アブラムシは小さくて軽いので、
比較的すぐに水の勢いに負けて飛んでいってしまいます。
水をかけることで湿度をあげることにもつながり、駆除と予防の両方できます。

 

真水だけでなく、石鹸水や牛乳水などを散布することもできます。
薬剤とは違うのは、他の植物やナス自身にも影響が少なく、
口に入っても問題がないので、手軽に試せます。

 

ただし、スプレーなどで散布した後、しばらくしたら、必ず水で洗い流します。
放っておくと、ナスの気孔なども塞いでしまうこともあるため、株が弱ります。

 

・薬剤を使用する
数が増えてしまい、どうしても対処しきれなくなったら、やはり薬剤が確実です。
スプレータイプのものがお勧めです。

 

薬剤を購入・使用する時には、必ずナスに使えるものなのか、
アブラムシに効果があるものかを確認するようにします。

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定

 

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ナス 病害虫

ナスの病気-概要

読了までの目安時間:約 25分

 

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今年は、とげなし千両2号と水ナス(接ぎ木苗)を植え付けます

 

 

ナスの病気にはたくさんの種類がありますが、
栽培環境の悪さなどから病気になることが多いのです。

 

基本的には予防策をあらかじめとっておき、感染しないようにます。
もしも感染した時に備えて、すぐに対応できるよう症状を確認しておきましょう。

 

 

■青枯病

 

・症状
最初は、晴れた日の昼間、ナスの株の上部が萎れたようになります。
日中萎れたようになっていた部分も、曇りの日や夜になると元に戻り、
また翌日に晴れると萎れるという症状が数日続きます。

 

その後、葉が萎れる症状が株の先端部分だけでなく、全体に広がっていきます。
夜になれば元に戻っていた葉も、そのうち萎れたまま戻らなくなり、
そのまま枯れてしまいます。

 

青枯病は、葉が萎れる症状が出始めてから枯れるまでの日数が短く、
気付いた時にはすでに枯れていることも多い病気です。

 

進行が早いため、葉が黄色や茶色に変色せず、
青みを残したまま枯れるため、青枯病と呼ばれています。

 

・対策
ナスの青枯病は、症状が出てから枯れてしまうまでの期間が、
1週間ほどと、とても進行が早い病気です。

 

そのため、気付いた時には、対策できず枯れてしまうことがほとんどです。
青枯病自体は、ナスだけでなく様々な植物に感染する病気です。

土の中には青枯病の原因となる菌が常に潜んでいると考えましょう。

 

水はけの悪い土で育てている、過湿の状態になっている、

未熟な堆肥を使っている、窒素の多い肥料を使っている、

 

何年も連作をしているなどは、病気を助長してしまうので注意します。

耐病性の接ぎ木苗を使ったり、土壌を消毒すると、感染を軽減できます。

 

感染株を発見した場合は、周りの株にできるだけ広がらないよう、
感染株を抜いて処分します。

 

 

■半枯病

 

・症状
ナスの半枯病は、まず、株の下方にある片側の葉に症状が出ます。
葉の葉脈に沿って、だんだんと黄色く変色していき、
葉全体が黄変してそのうち葉が落ちます。

 

その後、同じような症状が下から上の葉へと広がっていきますが、
それも片側に集中して起こります。

 

半身萎ちょう病や、青枯病は、葉が萎れたり戻ったりする症状が出ますが、
半枯病の場合は、萎れの症状はほとんど出ません。

 

・対策
ナスに症状が出てからの治療が難しいため、予防しておくようにします。
半枯病の原因となる菌は、土の中に長く潜むため、

 

以前に感染したことのある場所では、必ず土壌消毒を行うようにします。

また、連作を行うと菌の濃度が上がるため避けるようにします。
耐病性のある接ぎ木苗を使うことで、半枯病を回避することもできます。

 

 

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排水性の良い用土で、風通しの良い場所に植えると元気に育ちます

 

 

■半身萎ちょう病

 

・症状
半身萎ちょう病は、初期の頃の症状としては、ナスの株の片側の下葉に、
モザイクのようにもやもやと輪郭のはっきりしない、薄い黄色の病斑が出ます。

 

その後、葉の縁が上向きに巻いてくるようになります。
症状はしだいに上方の葉へも広がりますが、症状はほとんど片側に出ます。

 

だんだんと状態が悪くなってくると、葉が垂れ下がるようになり、
そのうち枯れてしまいます。

初期症状が出ると、それまでに比べて極端に着果率が悪くなるのも特徴です。

 

・対策
半身萎ちょう病も、症状が出てからの治療が難しいため、予防が大切です。
連作を繰り返すことで、土中の菌が増えるため、連作しないようにします。

 

半身萎ちょう病に感染した株を、
そのまま土にすき込むと、株に残った菌が土に残ります。

 

また種子感染する病気でもあるため、
感染した株からとった種は使うことができません。

 

ナスの感染株を見つけたら、できるだけ早く掘り上げて処分するようにしましょう。
植え付け前には土壌消毒をし、接ぎ木苗を使うと感染を軽減できます。

 

 

■苗立枯病

・症状
苗立枯病は、大きくなった苗を定植した後ではなく、
ナスの種を播いてから育苗中に起こる病気です。

 

種を播き、芽が地上にまだ出ておらず、
地下にある状態で、腐ってしまうことがあります。

また、発芽後も、地際の茎の部分がくびれて倒れ、そのまま枯れてしまいます。

 

・対策
ナスに症状が出て、枯れてしまうまでが早いため、治療はできません。
種播きや育苗に使う土は清潔な新しいものを使うようにします。

 

どうしても古土を利用するのであれば、必ず消毒を行いましょう。
また、被害株が出たポットでそのまま播き直しをすると、
ポットに付着した菌がまた感染します。

 

播き直しをする時は、土もポットも新しいものに替えるか、
太陽熱や薬剤で消毒してから播くようにします。

 

 

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ハウスやトンネル栽培の多湿に気をつけます

 

 

■茎えそ細菌病

 

・症状
茎えそ細菌病は、まだ気温が低い時期に置きやすい病気です。
なんとなくナスの生育が悪いなと思っているうちに、

 

株全体が萎れたようになり、そのまま枯れてしまいます。

症状の出た株の茎を見ると、表面から茎の中心にかけて黒く変色しています。

 

この変色した部分の茎を切って水に挿すと、
茎の中から菌の塊である粘液が出てきます。

 

同じような現象が起こる病気に青枯病がありますが、

茎えそ細菌病の場合は、青枯病よりも低温の時期に起きるという違いがあります。

 

・対策
茎えそ細菌病は、低温期のハウスやトンネル栽培中に、
中が多湿になると起きやすくなります。

 

暖かい日中は、できるだけ換気をして湿気を外に出すようにしましょう。

発生してから治療することができないため、できるだけ感染しないように努めます。
もしナスの感染株が見つかったら、すぐに処分しておきます。

 

 

■茎腐細菌病

 

・症状
収穫時期になると、株の上の方にある葉が黄色く変色していく症状が出ます。
その後、株全体の葉が萎れるような症状が出て、そのうち枯れてしまいます。

 

茎腐細菌病は、ナスの青枯病と症状が似ていますが、
茎が褐色に変わってしまうため、見分けることができます。

 

接ぎ木苗では、接ぎ木部分から20~30cmほど上の部分が、褐色になり縮みます。
その部分を触ると、表面が柔らかく腐っており、ぼろぼろと剥がれてしまいます。

 

腐ったようになっていても、腐敗した臭いがしないのも特徴の一つです。
中には表面が剥がれた部分に、粉っぽいものが付着していることもあります。

 

・対策
茎腐細菌病は、感染後の治療ができないため、できるかぎり予防します。
ハウスなどでナスの栽培をしている場合は、

 

中の湿度が上がりすぎないよう、換気をしておきます。

感染株が出た場合は、できるだけ早急に抜き取ります。

 

抜き取る作業に使ったハサミなどの道具、
手、手袋、抜き取った株自体も、消毒しておきます。

 

 

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ハウスでは温度の上がり過ぎに注意しましょう

 

 

■褐斑細菌病

 

・症状
褐斑細菌病は、ナスの葉、花、実、茎などに症状が出ますが、
基本的には組織が柔らかい部分に症状が出やすいようです。

 

葉であれば、茶色~濃い茶色の小さな病斑ができます。
病斑はいびつな形をしていて、最初は小さいですが、
しだに近くの病斑とくっついて大きくなっていきます。

 

症状がひどく出ている葉は、縁が丸まったり曲がります。
花であれば、ガクの一部に病斑が出て、それが広がっていきます。

 

この時の病斑は茶色ではなく、灰色のものができます。

花がまだ蕾の状態で症状が出てしまうと、蕾のまま枯れてしまいます。
茎に症状が出る時も、茶色ではなく灰色の病斑が出ます。

 

・対策
褐斑細菌病は、高温多湿の環境になると広がりやすくなるため、
ハウスなどでナス栽培する場合は、
換気をして湿度と温度が上がりすぎに注意します。

 

泥などの跳ね返りによって感染することもあるため、
株元にワラを敷いたり、畝にマルチをすると、泥跳ねを防ぐことができます。
専用の薬剤を散布することで予防することもできます。

 

 

■褐斑病

 

・症状
褐斑病は、ナスの葉、茎、果柄(実と茎をつなぐ軸)に病斑が出ます。
病斑は、黒っぽい茶色で、症状が進むにつれ灰色っぽくなることがあります。

 

最初は小さい病斑も、広がってきて、円形や楕円形になっていきます。
病斑の縁は黄色っぽくなります。

湿度の高い状態だと、病斑の上に黒いカビが発生することもあります。

 

・対策
褐斑病は、発症すると治療ができない病気です。
水切れや肥料切れを起こしているナスに発生しやすいため、

できる限り水切れと肥料切れを起こさないように管理します。

感染した株が発生した場合は、残骸を畑に残さないように処分しておきます。

 

 

■黒枯病

 

・症状
黒枯病は、ナスの葉に症状が出ることの多い病気です。
紫色を帯びた褐色から黒色の病斑ができます。

 

病斑は小さい物は点状、少し大きめのものは円形のものができます。
症状が進むと、病斑が広がり内側の色が抜けたように薄くなっていきます。

ひどい時には葉が落ちてしまい、生育が極端に鈍ります。

 

収穫の時にできた切り口付近から症状が広がることも多く、
そこから枝に広がって枝が枯れこみます。

 

・対策
黒枯病は、高温多湿の環境で起こることが多いため、
特にハウスなどでナス栽培をしている場合は注意が必要です。

 

できるだけ換気をして、気温や湿度が上がりすぎないように管理します。
また連作を行うことでも感染率が高くなるため、連作を避けるようにします。
専用の薬剤を使って予防することもできます。

 

 

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小規模栽培の泥はねを予防するのにワラや腐葉土が役立ちます

 

 

■輪紋病

 

・症状
輪紋病は、主にナスの葉や実に症状が出ます。
病斑は円形や楕円形をしていて、茶色い色をしています。

 

病斑が広がるうち、内側にシワのようなものができ、輪紋となります。
他にも、ごく小さな粒状の黒いつぶつぶが表面にできることがあります。

 

・対策
現在、登録されている薬剤がないため、治療が難しい病気です。
ナスの他にも、アズキやトマトなど数多くの植物がかかる病気です。
ナスを含めた周りの植物で感染が見られた場合は、すぐに抜いて処分しておきます。

 

 

■すすかび病

 

・症状
すすかび病は、初期の頃であれば、
葉の裏側に白っぽいカビが集まって病斑ができます。

 

この病斑が真ん中から徐々に灰褐色に変わっていき、
最終的にはすすで覆われたようになってしまいます。

 

ナスの葉の表側では、裏側の病斑ができている部分が、
黄色っぽい褐色の斑点ができます。

症状が広がると、葉全体が黄色く退色してしまい、最終的には落葉します。

 

・対策
すすかび病は、高温多湿になると起きやすい病気です。
ハウスなどでは年中起きる病気のため、予防が欠かせません。

できるだけ換気をして湿度と温度を下げるよう努めます。

 

春になって気温が上がり始める頃から出る病気のため、
換気とあわせて薬剤による予防も有効です。

 

 

■うどんこ病

 

・症状
うどんこ病の症状は主にナスの葉に現れます。
はじめは葉の表面のところどころに白いカビが発生します。

 

症状が進むと、だんだんと白いカビが範囲を広げ、葉の表面だけでなく、
裏側もうどんこをふったように白くなっていきます。

 

症状がひどくなってくると、カビは白から灰色っぽく変化し、
葉も色も抜けて黄色くなります。

 

その後、ナスの葉全体が黄色くなり落ちてしまいます。
症状は下葉から上に向かって広がっていきます。
進行すると葉だけでなく、葉柄や実のヘタ部分にもカビが広がります。

 

・対策
日照不足や風通しの悪さ、過乾燥などが原因で起こりやすくなります。

 

うどんこ病のごく初期の場合であれば、
被害の出ている葉を摘むだけで症状がおさまることがあります。

 

うどんこ病の症状が出る前に薬剤で予防するのも効果的です。
発生してしまった場合には、専用の薬剤で治療します。

 

 

■菌核病

 

・症状
菌核病は、ナスの茎や葉、実に症状が出ます。
実に出る場合、花が落ちた部分に白いカビが盛り上がるようにして発生します。

 

茎は実から広がることが多く、症状としては暗い褐色の病斑ができます。
病斑が徐々に広がり、病斑は黒褐色に変化します。
そのうち茎や葉が枯死します。

 

・対策
菌核病は、低温かつ多湿の環境で起こりやすい病気です。
連作をすることで、土中の菌が増えるため、連作を避けるか消毒をしておきます。
専用の薬剤を使って予防することもできます。

 

 

■褐色腐敗病

 

・症状
褐色腐敗病は、おもに症状が出るのはナスの実ですが、
枝や地際付近、蕾などにも出ることがあります。

まずは実に褐色の少しへこんだ病斑ができます。

 

この病斑には粉状の白いカビが生えますが、
進行するうちにカビの密度が高くなり、そのうちビロード状に変化します。

 

カビがビロード状になる頃には、へこんでいた病斑を覆い、
盛り上がるような形になります。

 

病斑はだんだんと広がっていき、最終的には実全体に広がり、軟腐します。
枝などでは、最初は薄い褐色の病斑ができ、それが徐々に広がっていきます。

 

枝からの病斑が広がってくると、葉にまで影響が出るようになります。
影響の出た葉は、やがて黄変して枯れてしまいます。
収穫してから実に症状が出ることもあります。

 

・対策
水はけの悪い土で過湿気味になっていると、発病の確率が高くなります。
排水性の良い用土を用い、畝を高めにすると、発病を軽減することができます。
症状がごく初期の場合は、症状の部位を取り除くだけで改善することがあります。

 

ただ、褐色腐敗病の進行がどの程度かを判断するのが難しいこともあるため、
症状が出たナスの株はできるだけ早く抜いて処分した方が無難です。
発病する前に、専用の薬剤によって防除することもできます。

 

 

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感染株を見つけたら、早期に抜き取り処分、用土は消毒します

 

 

■綿疫病

 

・症状
綿疫病は、まだ小さいナスの苗や、実に症状が出ます。
小さい苗に症状が出る場合、地際が腐ったようになり、そのまま枯れてしまいます。

 

実には、褐色の大型病斑が現れるようになります。
病斑は少しずつ大きくなっていき、しだに病斑に細かいシワができます。

 

病斑の表面に、白い綿毛のようなカビが生え、
湿気の高い環境では1週間ほどで実全体をカビが覆ってしまいます。

 

乾燥状態にある時は、カビが綿毛のようなカビが消えはしますが、
実はあまり育たず硬くなってしますことがほとんどです。

 

・対策
綿疫病は、高温で多湿になると発病しやすくなります。
水はけの悪い土で育てていたり、風通しの悪い環境だと、
症状が出始めてから広がる速度が上がります。

症状の出た株を見つけたら、症状の出ている部分を切除して処分します。

 

 

■灰色かび病

 

・症状
灰色かび病、基本的にはナスの実に症状が出ますが、
茎や葉に症状が出ることもあります。
実には大型のへこんだ病斑ができ、その表面を灰色のカビが覆います。

 

花のガクにも症状が出ることがあり、菌が付着した花ガラが、
他の葉や茎の上に落ちることで、その部分からまた症状が出始めるようになります。

 

・対策
灰色かび病は、ハウス栽培で起こる病気です。
やや低温で多湿の環境になると発病しやすくなるため、
湿度を上げないように注意します。

 

温風暖房などを使って加温すると、空気が乾燥して湿度が抑えられるため、
発病を軽減することができます。
専用の薬剤を使って予防することもできます。

 

 

■白絹病

 

・症状
白絹病は、ナスの茎の地際に近い部分に、暗褐色の少しくぼんだ病斑ができます。
その病斑が茎を巻くように広がり、しだいに地上部が枯れていきます。

病斑の部分やその周辺には、マット状の白いカビが生えます。

 

・対策
白絹病の被害が出た場所には、菌が残っているため、土壌消毒が必要になります。
連作することにより、感染を繰り返して菌の数も土中に増えてしまうため、
できれば連作を避けるようにします。

 

 

■根腐疫病

 

・症状
根腐疫病は、名前にある通り、根が侵される病気です。
ナスの根全体が褐色に変色し、細い根であればぽろりととれてしまうこともあります。

 

太い根の場合は、変色した部分が膨らみ、ひび割れることもあります。
症状は根だけではなく、地際付近の茎も変色してくびれたようになります。

 

下葉から萎れたような症状が出始め、しだに黄変して葉が落ちていきます。
さらに中段の葉、上部の葉を進行していき、
発病していない株に比べると、極端に背が低くなります。

 

・対策
根腐疫病は、水はけの悪い環境だと発病しやすいので、
高畝にするなどして水はけを良くしておきます。

 

感染したナスの株が出た場合は、できるだけ早く抜き取って処分します。
アカナスなど野性種を台木に使った接ぎ木苗では、
根腐疫病が出にくいため、そういった接ぎ木苗を使うのも有効です。

 

 

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用土を再利用する場合は、熱消毒や殺菌をすると安心です

 

 

■黒点根腐病

 

・症状
黒点根腐病は、ナスの根や地際付近の茎に症状が出やすい病気です。
感染した株の根は、細い根なら褐色に変色し、落ちてしまいます。

 

太い根や、地下部分の茎には、細長い病斑が現れるようになります。
褐色に変色した部分には、黒い小さな粒状の斑点ができます。

地下部分に症状が出ると、地上部にも影響が出ます。

 

まずは下葉が明るい黄色に変色し、
だんだんと上方の葉にも同じような症状が出るようになります。

 

そのうち株全体の葉が萎れたようになる症状が出るようになり、
それが慢性化していきます。

 

・対策
黒点根腐病は、症状が出てしまった株は、
登録薬品がないため治療することができません。
被害株はただちに引き抜いて処分し、根などが残らないように注意します。

 

 

■モザイク病

 

・症状
ナスのモザイク病には2種類あり、TMVとCMVに分けられます。
どちらも葉などにモザイク柄が出ますが、あまり目立ちません。

 

CMVの方が生長点に近い部分の葉に症状が出ます。
CMVはアブラムシが媒介しますが、TMVの方は感染ルートが不明です。

 

・対策
CMVの場合は、アブラムシを防除することで予防につながります。
ただし、被害株が出た場合は、どちらも治療が難しいため、
被害株をできるだけ早く抜き取って処分します。

 

その後、モザイク病の被害株を触った手や処分に使った道具なども消毒してから、
次の作業に移るようにします。

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定

 

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ナス 病害虫

ナス すすかび病

読了までの目安時間:約 6分

 

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密植は、いろいろな病気の原因になります

 

 

すすかび病は、ナスもかかる病気で葉に病斑ができます。
初期であればあまり影響はありませんが、ひどくなると葉が落ちてしまいます。

 

葉が落ちれば、それだけ光合成をする場所が減るため、
症状が進んで株全体に出るようになると、葉の枚数が減り株が弱ります。

 

すすかび病は、健全に育てることで予防ができる病気なので、
感染したとしても、初期の段階であれば治療ができます。

 

まずは予防のためにいくつかのポイントを守って栽培し、
感染した場合はすぐに対応します。

 

 

[ナス すすかび病]

 

 

■すすかび病の症状

 

主に葉に症状が現れます。
葉の表面に、白っぽい小さなカビの集まりのような斑点ができます。
斑点が少しずつ大きくなり、斑点の中央からしだいに色が灰褐色へと変わります。

 

病斑は基本的には円形をしていますが、葉脈の近くにできたものなどは、
少しいびつな形をしていることもあります。

 

葉の裏側にも病斑が見られるようになります。
表面に出る病斑ほどキレイな円形ではなく、ややいびつな円形になります。

 

斑点の色は薄い黄褐色~薄い褐色をしていますが、
斑点の周囲はあまりはっきりしません。

 

症状が進んでくると、葉全体が色が抜けたように黄色くなり、
そのうち萎れたように垂れてきて落ちてしまいます。

*すすかび病の画像はこちらがわかりやすいです。
http://www.boujo.net/handbook/tomato/toma-402.html

 

 

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ビニールハウスでの栽培は、換気や消毒に気をつけます

 
■すすかび病の原因

 

すすかび病の原因となる菌は、23度~28度くらいで生育するため、
春になって気温が上がり始めた頃から発生が多くなります。

 

ハウス栽培では、露地よりも早い時期に気温が上がるため、
2月~3月頃に発生することが多いようです。

 

露地栽培の場合は、ハウス栽培より遅い春~梅雨頃に発生が多くなります。
特に梅雨の時期は、湿気が高く、ちょうど菌が繁殖しやすい環境となります。

菌は30度を超えると生育が難しくなるため、真夏には発生が減ります。

 

やや高温で多湿な環境で発生し、葉にできた病斑で、
繁殖した菌が胞子を飛ばすため、ハウス栽培では特に注意が必要です。

 

すすかび病に感染したナスには菌や胞子が残るため、
感染した株をそのまま放っておくと、また別の株に感染していきます。

 

ナス本体の株だけでなく、周りの資材にも付着して、
またナスに感染していくため、ハウス栽培では資材の消毒が重要です。

 

 

■すすかび病の予防

 

気温自体はどうすることもできませんが、できるだけ湿気がこもらないようにします。
密植や葉の茂りすぎで風通しが悪くなって、病気の発生を助長することになります。

 

株間は十分にとり、茂った枝や葉は整理して、風通しを確保しておきましょう。
ハウス栽培では、換気することで湿度が上がりすぎないようにします。

 

■すすかび病にかかったら

 

症状が軽く、葉の1枚や2枚だけに出ているようであれば、
該当の葉だけを摘んで処分するだけでおさまることがあります。

 

ただし、摘んだ葉はその辺に放置せず、必ず処分します。
ハウスの中で発生した場合は、ゴミ箱に入れてあったとしても、
胞子が飛散する可能性があるので、ハウスから外に出して処分します。

 

葉を摘んだけれど難しく心配な場合は、薬剤を使用して防除します。
ダコニール1000やトリフミン、アミスター20フロアブルなどが使えます。

 

初期であればあるほど、効果が出て早期に症状が改善されるため、
葉に異変がないかをこまめに見ておくようにしましょう。

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定

 

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ナス 病害虫

ナス 茎えそ細菌病

読了までの目安時間:約 5分

 

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気づいたときには手遅れになりやすいです

 

 

ナスの茎えそ細菌病は、
どちらかというとまだ気温の低い時期に起きやすい病気です。

 

ナスの生育が極端に悪くなり、元気がないなと思っているうちに、
葉が萎れたようになり、そのうち枯れてしまいます。

 

なんとなく生育が悪い、なんとなく元気がない、
葉が萎れるなどといった症状は出るものの、
はっきりとした病状の決め手がないため、早期発見は難しいです。

 

症状が出てからは治療ができないので、
できるだけかからないように予防しておくようにします。

 

 

[ナス 茎えそ細菌病]

 

 

■茎えそ細菌病の症状

 

感染した株は、感染していない株に比べると生育が悪くなります。
その後、水切れでもないのに、晴れた昼間に葉が萎れる症状が出始めます。

 

萎れた葉は夜や曇りの日は萎れずに、元に戻ります。
萎れては戻るを繰り返しているうちに、萎れた葉が戻らなくなり枯れてしまいます。

 

茎には、黒っぽい茶色の病斑ができますが、
はっきりとした色ではなく、しみのような状態になります。

 

病斑の形は不規則で、少しずつ広がっていきます。
病斑ができた部分は、内部で腐敗が進んでいて、
病斑部分を切って水に入れると、中から細菌を含んだ粘液が出てきます。

 

変色した部分を水にさすと粘液が出てくるところは、
青枯病にとてもよく似ています。

 

葉が萎れたり戻ったりする症状も似ていることから、
青枯病と間違いやすいですが、青枯病は高温期に起こりやすい病気です。
茎えそ細菌病は、気温の低い時期に起きやすい病気なので区別できます。

 

 

■茎えそ細菌病の原因

 

低温で多湿な環境で育てていると、かかりやすくなります。
育苗中の肥料が多いなどで、弱々しく育った株も、感染率が高くなります。

 

また、感染した株を処分した後、
そのままの手や道具を使って、他の株に触れると感染してしまいます。

 

 

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育苗中は、多肥、日照不足に注意します

 

 

■茎えそ細菌病の対策

 

冬場のハウス栽培などで起きやすくなるので、適度に換気するなどして、
湿度が上がらないように注意します。

 

露地栽培でも、気温が低く雨の多い梅雨時期には、
感染率が高くなるので、注意が必要です。

 

育苗中や、定植後に多肥にしないこともポイントです。
特に窒素の多い肥料を使っていると、株が軟弱に育ちやすくなります。
肥料の量だけでなく、日照不足も徒長を起こし弱い株に育てる原因となります。

 

茎えそ細菌病に感染した株は処分しますが、
処分する時には必ず手で触れることになります。

 

また、株を処理する時に使ったハサミやスコップなどにも、
原因となる細菌が付着しています。

 

株を処分する時は、使い捨てのゴム手袋をして、
作業が終わったら手袋も一緒に捨ててしまいます。

 

処分する時に使用したハサミやスコップなどの道具も、消毒するようにします。
ゴム手袋をしていたとしても、作業後に手を洗っておくとさらに安心です。

 

 

■茎えそ細菌病に感染したら

 

茎えそ細菌病にかかった株は、残念ながら治すことはできません。
感染株の治療よりも、周りの株に感染するのを防ぐため、
できるだけ早く株ごと引き抜いて処分します。

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定

 

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ナス 病害虫

ナス 青枯病

読了までの目安時間:約 6分

 

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ナスを日々観察すると青枯病など病害虫防除につながります

 

 

ナスがかかる病気に、青枯病があります。
青枯病はナス以外の多くの植物がかかる病気で、しかも治療が難しいのです。

 

発生すると他の植物にも影響が出る、とても厄介な病気です。
症状が分かりやすいため、発見しやすいのが救いとも言えます。

 

青枯病のかかった場合の症状を知り、
発見した時の対処法も確認しておきましょう。

 

 

[ナス 青枯病]

 

 

■青枯病の症状

 

はじめは株の上の方にある葉が、昼間に萎れる症状が出ます。
萎れた葉は、夜になると元の状態に戻り、
翌日に晴れるとまた日中は萎れるという状態を繰り返します。

 

葉が萎れて戻る状態が2日~3日ほど続いた後、
株の中部から下部の葉にも、同じような症状が出始めます。

 

青枯病は症状の進行が早く、頭頂部に症状が見られると、
1週間ほどで株全体が萎れるようになり、そのまま枯れてしまいます。

 

進行が早く、株が青い状態のまま枯死に至るため、青枯病の名前がつきました。
症状が出て枯死するのも早いですが、1株だけで終わらないのが青枯病です。

 

隣の株など、周りにある植物にも伝染するため、
症状の出た株を見つけたら、迅速な対処が必要となります。

 

茎や根が茶色く変色しますが、萎ちょう病より変色は少ない場合が多いようです。
症状の出ている茎を切って水に挿すと、切り口から白く濁った液体が出てきます。

この液体には、茎の中で繁殖した菌が含まれています。

 

どちらかというと高温期に起こりやすい病気です。
地温が20度を超える頃から発病し始め、25度以上になると激増することもあります。

 

 

■青枯病の原因

 

青枯病の原因となる菌は、おもに根から侵入します。
過湿や高温、乾燥、肥料過多などが原因で根に傷ができた時、
その傷から菌が入り込みます。

 

茎の中を水や養分が通る道を、維管束(いかんそく)と呼びます。
この維管束の中で菌が増えることで、水分や養分がうまく流れなくなり、
葉が萎れる症状が出るようになります。

 

菌は土の中にいるため、基本的には根から侵されますが、
プランターなどの容器栽培でも青枯病にかかることはあります。

 

この場合は、土からの感染ではなく、葉や茎にできた傷からの侵入が考えられます。
青枯病に感染している株の茎などを切る時に使ったハサミを、
感染していない株にそのまま使うと、切り口から菌が入って感染します。

 

プリント

ハサミなどを滅菌すると安心です

 

 

■青枯病の対策

 

青枯病は、感染すると治療ができないため、
まずは感染しないように気を付けるようにします。

 

まずは根からの侵入を防ぐため、根を傷つけないようにします。
水はけの悪い土では、根が湿気で傷んでしますため、
土の水はけを良くしたり、畝を高くしておきます。

 

肥料を株元近くに与えると、根に直接当たり傷めるので注意します。
また、土の状態にも配慮します。

青枯病の菌は、酸性よりも中性の土で繁殖します。
土作りの時に苦土石灰を加えて酸度を調整するようにしますが、
苦土石灰を入れすぎると良くありません。

 

苦土石灰は、入れるほど良いということではないので、量は加減します。
以前に青枯病が発生した場所では、菌がまだ残っています。

 

栽培を始める前に、熱を利用したり、
バリダシン液剤やクロールピクリンなどの薬剤を利用して土壌消毒をします。

 

容器栽培の場合は、古土を利用せず、新しい用土を使った方が安心です。
また、青枯病に耐性のある接ぎ木苗も販売されていますので、
そちらを育てるのもお勧めです。

 

 

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間株が狭いと病害虫にやられやすいです

 

 

■青枯病に感染したら

 

青枯病は、周りの株への感染も早い病気です。
発病株を見つけたら、すぐに掘り上げて処分します。

 

感染した株には、菌が繁殖している状態です。
掘り上げた株はその場に放置せず、必ず焼却か地域の決まり通りに処分します。

 

また、感染している株に使ったハサミなどの道具も、菌が付着している場合があります。
感染株が発見される前から、道具類を使った後は消毒しておく方が良いでしょう。

 

発病株が見つかったら、処分に使った道具は必ず消毒します。
さらに株を触った手も消毒してから、別の株の手入れをするようにします。

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定

 

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