美味しいナス栽培には、土作り、土選びが重要です
良い用土で育てると、ナスの育成が順調になり、
品質もとても良くなり美味しくなります。
■ナス栽培の用土
◎地植え栽培
地植えは、本格志向、スペースのある方向けです。
他のナス科の植物と同様に、連作障害を防ぐため、
前年にナス科を育てていない場所を選びます。
接木苗ならば連作障害を軽減できますが、
100%とはいえませんので、連作は控えましょう。
苗を植える2週間前に土作りをします。
深さは約30cm程度まで耕し、
堆肥は各地方、各県の堆肥を使用することをオススメします。
成分量は各県、地方により異なると思いますのでよく確認し撒きます。
一度堆肥を撒いてみて、足りないと思った場合には追加で増やします。
・苦土石灰、化成肥料を入れる
日本の土は酸性寄りで、ナスは酸性に弱いので苦土石灰で中和させます。
適切な量を入れるため、堆肥の袋の表、または裏面に表示されている、
苦土石灰の部分をしっかり確認してから苦土石灰を撒きます。
また、ナスは多肥を好みます。
堆肥だけだと足りないので化学肥料はN-P-K 8-8-8を全体に施します。
畝幅は120cm、高さは30cmにして、苗と苗の間は45cm程度と広く取りましょう。
また、マルチをしておくと土の保温がされ、雑草を防ぐ効果があります。
立派なナスを育てたいです!
◎鉢・プランター栽培
ホームセンターなどで売っている「野菜培養土」を使用すると便利です。
裏にトマト・ナス・ピーマン用などとあるので、「ナス」と書かれたものを使用します。
記載されていない場合はどれを選んでも構いません。
野菜培養土を使う場合には元肥はいりません。
ただし、前の年に使った用土ではなく、新しい土を使うと育成・収穫が良くなります。
培養土に苦土石灰が入っていない場合は苦土石灰を入れてください。
プランターを使う場合には底に軽石や鉢底土などを入れ、排水性を良くします。
・鉢・プランター栽培で土を自作する場合
赤玉土 40~60%
水と肥料の保持力が良く、水はけもいい土です。
他の野菜を作る際にもベースとなる土です。
パーライト(またはバーミキュライト) 0~20%
白い色をした軽い人口の発泡体です。
通気性が良いという特徴があります。
腐葉土 30~40%
水はけ、通気性が良く、土の微生物を増やすために配合します。
この微生物は、良い方向へと働く「好気性微生物」といいます。
この微生物は土質を良くする他、根の栄養吸収を助けます。
化成肥料(8-8-8) 40g
肥料をよく吸収するナスには肥料を追加で入れましょう。
苦土石灰
土のPH調整のために入れます。
5つをよく混ぜ、プランターに入れてください。
あるいは、もっと基本的で簡単な用土は、
小粒~中粒の赤玉土7、腐葉土2、パーライト(バーミキュライト)1と、
化成肥料、苦土石灰でもかまいません。