Categories: ナス栽培Q&A

ナス栽培 失敗

ナス栽培、失敗か!

 

 

ナスは家庭菜園で人気の夏野菜です。
しかし、ナス栽培に失敗したという人が意外と多いのです。

 

ナスは比較的丈夫で、咲いた花は必ず実になり、
無駄になることが少ないとされています。

 

なぜうまく育たない場合が多いのでしょうか。
ナス栽培を失敗しないためのポイントをご紹介します。

 

 

[ナス栽培 失敗]

 

 

■適温を保つ

 

ナスは高温を好む植物です。
植え付け適期とされる5月上旬であっても、
年によってナスにとってはまだ寒いことがあります。

 

10度を下回らなければ、生長が止まることはありませんが、
できれば生育適温=22~30℃を保つようにすると、
植え付け後の初期の生育が安定し、その後の花付きや実付きが良くなります。

 

生育初期は、ホットキャップをかぶせておくと、寒風を防ぐことができます。

 

 

自作の風よけ

 

 

ホットキャップなどの専用の道具を購入しなくても、
画像のように、植え付けたナス苗の周りに支柱を立て、
苗をビニールで囲むだけでも冷たい風を避けることができるのでお勧めです。
*ナスの発芽適温は 20~30℃です。

 

 

■日当たりを良く

 

ナスは日当たりの良い場所を好みます。
ナス栽培を失敗したという人の話を聞くと、
日当たりのあまり良くない場所で育てていることが多いです。

 

実際に、ナスを半日陰程度の場所で育てていると、
枯れるほどではないものの、花付きや実付きが極端に悪くなります。

 

日当たりが悪いと、葉の色が薄く、なんとなく生育が悪いといった状態が続き、
ほとんど実を収穫することなくシーズンが終わるということが少なくありません。

 

ナスを元気に育て、たくさん収穫したいであれば、
できるだけ日当たりの良い場所を確保するのを忘れないようにしましょう。

 

 

■水切れに注意する

 

ナス栽培の失敗の原因として、意外と多いのが水の管理です。
同じナス科のトマトは、水をあまり与えないで育てると甘みが増します。

 

そのため、トマトと同じように水をあまり与えずに、
葉が萎れた頃に水を与えていたという話を時々聞きます。

 

ナスは水を好む植物なので、葉が萎れた頃に水を与えていたのでは、
株を大きくするのにも、実を育てるのにも水分が足りません。

 

また、そこまで水を制御していなかったとしても、
ナスにとって水が足りていないという場合もあります。

 

地植えの場合、土が乾いたら水を与えるのでは、水が足りません。
植え付けから2週間ほどは、根もしっかりと張っていないので、
株元があまり乾かないようにだけ管理します。

 

その後は根が伸びますし、1番果がつく頃でもあるので、
土の表面が乾いていたら水を与えます。

 

その後は梅雨に入ることもあり、
雨の日が多ければ水やりの頻度は各段に下がります。

 

 

梅雨明け後の水やりに注意します

 

 

水やりの問題が起きやすいのは、梅雨明け後です。
急激に気温が上がるのに加え、
ナスの生長も最盛期となるため、水を吸い上げる量が増えます。

 

この時期、地植えの場合、晴れの日は必ず朝に水を与えるくらいにします。
曇っている日は、土の状態を見て乾いているようなら与えるようにしましょう。

 

次に鉢やプランターで栽培している場合です。
基本的には、土の表面が乾いたら水を与えるようにします。

 

水を与える時は、表面を湿らせるだけでなく、
容器の底から水がしたたるまでたっぷりと与えます。

 

容器栽培が地植えと違う点は、根が伸びるスペースが制限されることです。
最初は問題なくても、栽培後半になってくると、
容器一杯に根が張ってしまい、水を与えても保水できなくなることがあります。

 

そんな時は、先の尖った棒などを使って、土に穴をあける「穴あけ」をします。
何か所か穴をあけることにより、そこから水が入り込んで、
中心の土も湿るようになるため、水切れを起こしにくくなります。

 

また、ナスは生育が旺盛なので、深型菜園プランターで容量30リットルなど、
最初から大きい容器で育てると、水切れの失敗が格段に減ります

>>ナス 水やりのコツ

 

 

■肥料切れに気をつける

 

ナスは気温が上がり生長すると、次々と花を咲かせ着果します。
枝葉を伸ばしたり、花を咲かせたり、実を大きくしたりと、
その分の養分が多く必要となります。

 

元肥として入れていた肥料だけでは、とうてい足りません。
肥料が不足していれば、追肥が必要になるのですが、
本当に肥料が効いているかどうかを時々チェックします。

 

ナスの花を観察してみて、
雌しべが雄しべよりも短くなっている場合は、肥料切れのサインです。
また日当たりが良いのに葉の色が薄い場合も、肥料切れの可能性があります。

 

定期的に化成肥料を与えていても、肥料切れのサインが出るようであれば、
即効性のある液体肥料を与えて様子を見ます。

 

特に容器栽培では、容器の底から肥料成分が流れ出てしまうので、
追肥をしていても効きが悪くなることがあります。

 

肥料の与え過ぎも良くありませんが、
化成肥料だけではどうしても間に合わないという場合は、
液体肥料も併用すると良いでしょう。

 

この場合、液体肥料は少し薄めに作って与えるのがポイントです。

>>ナス 肥料の与え方と時期

 

 

ナスの実を長くならせていると、株が傷み収穫量が減ります

 

 

■収穫は早めに

 

ナスは次々と実をつけるため、
1つの実をあまり長い間つけたままにすると、株が疲れてしまいます。

 

いわゆる成り疲れという状態で、栽培後半に起きやすい症状です。
適度に追肥と水やりをしていても、
木に実をつけている期間が長いと、疲れやすくなります。

 

ナスの実を収穫する時は、標準サイズか少し小さいうちに収穫します。
少し早めの収穫を心がけることで、成り疲れになりにくくなります。

 

また、小さ目で収穫したほうが、結局総収量は高くなりますのでお得です。

>>ナス 収穫時期は?
>>秋ナス 収穫のコツ

 

↓こちらを覚えると収穫量が2倍以上になります。
>>ナス わき芽かき 摘芯

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