若採りの新鮮なナスのつぶつぶは、気になりませんが
ナスを収穫して、いざ料理をしようと包丁を入れてみると、
白い実の中に黒いつぶつぶつが多く含まれて、ナスが種だらけのことがあります。
ナスと聞いてイメージする白い果肉からはかけ離れているため、
一瞬食べても良いものかどうか迷ってしまいます。
ナスの黒いつぶつぶはいったいなんなのでしょうか。
[ナス 種だらけ]
■ナスの種
ナスを切った時、中に黒っぽいつぶつぶがたくさん見えるのはナスの種です。
ナスはふっくらとした大きな実をつけますが、種はとても小さいです。
ナスの実は受粉することが膨らみます。
そのため、ほとんどのナスの実には種ができる可能性があります。
中には受粉せずに実が肥大する品種もあるため、
そういったものは受粉しないので、種ができないこともあります。
では、なぜ種がないものが多いのでしょうか。
種が目立たないものでも、よく見てみると、
小さな粒があったり、薄い茶色をした粒が入っていることがあります。
種は熟すと黒っぽくなるので、実が既に十分成熟しているということになります。
ただ、ナスは基本的には若いうちに収穫するので、
旬の始め頃は黒っぽい種が見られることが少ないです。
収穫最盛期を過ぎて、たくさん実をつけた株は、体力を消耗しています。
そういった株は新しい実をつけても、なかなか大きくならないことがあります。
長い期間、実を木につけた状態にしているため、
種ができあがってしまっていることもあるのです。
特にナスの旬の後半である秋ナスになると、黒い種を含んだナスが増えてきます。
また、ナスを購入した後、すぐに使わずに放っておくと、黒っぽくなることがあります。
ナスの実は水分が多いので、購入後はできるだけ早い時期に料理しましょう。
けれどたくさん購入したり収穫したりすると、
なかなか一度に消費できず、長い間残ることがあります。
ナスは収穫・購入したら早めに食べましょう
■種が多くても食べられる?
ナスに黒っぽい種がたくさん入っていても、食べられないことはありません。
もし白い果肉部分も黒や茶色に変色してしまっている場合は、
かなり傷みが進んでいるため、食味が悪くなっています。
少し変色している程度であれば、その部分を取り除いて料理に使えますが、
大部分が変色している場合は、処分した方がよいでしょう。
種はとても小さいですし、食べられないことはないのですが、
どうしてもプチプチとした食感が残ります。
この食感が嫌な場合は、種を取り除くことができないため、料理に向いていません。
特に食感が気にならない場合は、そのままいつもの料理を楽しむことができます。
購入から時間が経った場合も、種が熟して黒くなることがあるので、
購入後はできるだけ早く消費するようにしましょう。
また、家庭菜園でナスを育てている場合、
なり疲れや気温の低下などによって実の肥大に時間がかかるようになります。
この時、実がさらに大きくなるまで長い間待っていると、
種ができやすくなるので、早めの収穫を心がけましょう。
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>>ナス わき芽かき 摘芯