麻婆ナス、秋ナスのほうが皮が薄くジューシーで食べやすい
ナスは夏が旬の野菜(夏ナス)ですが、
秋には秋ナスというものも出回るようになります。
秋ナスと普通のナスとは、どのような違いがあるのでしょうか。
[秋ナスとナスの違い]
■秋ナスとナスの違いは?
ナスは年中スーパーで見かける野菜ですが、本来の旬は夏から秋にかけてです。
家庭菜園でも、トマトやキュウリなどの夏野菜と並んで、とても人気があります。
秋ナスとナスの大きな違いは、収穫する時期と食味です。
秋ナスとナスの違いについて、まとめました。
・収穫時期の違い
夏に収穫される夏ナスと、秋ナスとの違いは、やはり収穫時期です。
夏のナスが6月~8月に収穫されるのに対し、秋ナスは9月~10月に収穫します。
秋ナス専用の品種があると思われることも多いですが、
実は特に定められていません。
家庭菜園では、更新剪定と呼ばれる作業を行いますが、
これは夏の暑い時期を養生させて、秋に再び実をつけさせる方法です。
つまり、秋に再び実をつけたものを収穫すれば、
それは秋ナスということになるのです。
他にも、種まきや苗の植え付け時期をわざと遅らせることによって、
収穫開始のタイミングを遅らせることもあります。
こうすることで、更新剪定なしで秋まで収穫できるようになります。
この場合もまた、9月以降に収穫したナスは秋ナスとなります。
煮びたしにも美味しい秋ナス
・食味の違い
夏に収穫された夏ナスと秋ナスとでは、食味にも違いがあります。
夏に育ったナスは、勢いはあるものの、
高温で直射日光が強いため、皮が厚く種も大きくなりがちです。
そのため、食べた時に皮が硬いと感じたり、
実の水分が少ないと感じることがあります。
これに対し秋ナスは、夏に比べると気温が下がって直射も弱まるため、
皮が柔らかく食べやすいといわれています。
夜と日中の温度差も出てくるため、旨みや甘みが濃くなります。
栽培期間の中では後半となるため、株の勢いはそれほど強くありませんが、
昼夜の温度差や過度な乾燥がない分、実の肥大がスムーズに行われ、
肉質も柔らかく美味しいナスになります。
夏ナスよりも水分も多く、秋ナスの方が好き、という方もいるくらいです。