メランツァーネ・ビステッカ
メランツァーネ・ビステッカは、
イタリアを食べよう ”Gusto Italia”(ゲストイタリア)シリーズとして、
トキタ種苗株式会社より出ているイタリアナスの品種です。
ビステッカは、イタリアナスの中でも、”丸ナス”に属するナスです。
日本の丸ナスと同じで、加熱調理に適していて、ジューシーかつ、
とろけるような食感が味わえる、とてもおいしいナスです。
スーパーでは見かけることはほとんどないであろうイタリアの丸ナス、
特徴と栽培のコツをご紹介します。
[メランツァーネ・ビステッカ]
■メランツァーネ・ビステッカの特徴
・果実
果実はソフトボール大の大きさのある大きな丸ナスで、
約400グラムほどの大きさに育ちます。
色合いは紫色で、日本でもなじみのあるカラーです。
パッケージにある”メランツァーネ”は、イタリア語でナスを意味します。
また、ビステッカというのはイタリア語でビーフステーキの意味です。
「ナスなのにビーフステーキ?」と疑問になるネーミングですが、
輪切りにしてステーキやバーベキューとして楽しんでほしい、
という意味が込められています。
ステーキやバーベキューにおいしいメランツァーネ・ビステッカ
・調理方法
肉質はとてもしっかりしているのになめらかで、
加熱するとやわらかく、とろけるような味わいが楽しめるナスです。
ビステッカというビーフステーキを意味する名前の通り、
まずは、輪切りにして焼いて、お好みの味付けで食べてみてください。
・特性
ビステッカは、高温に強く、着果性が高いです。
また、重量のある丸ナスにも耐えられるような強い草勢があるので、
安定して収穫できる点も魅力です。
■メランツァーネ・ビステッカの栽培のコツ
・種まき
春まき栽培に適していますが、加温して育てることが必要です。
発芽から育苗までの管理がやや難しいので、ビステッカの栽培難易度は中級です。
発芽適温は、25~35度ほどで、育苗期間は60日程度です。
・植え付け
120センチ程度の畝に1条植えにします。
株間は仕立て方によって変わりますが、一般的な3本仕立てにする場合は、
約65センチほどの株間をとります。
しっかりと元肥を効かせた水はけ、日当たりの良い土地に植えつけましょう。
・追肥
1回目の追肥は、定植して充分に活着した頃を狙います。
だいたい、植え付けから1週間後が目安です。
2回目以降の追肥は、2週間に1回を目安に行います。
株元だけではなく、展開している葉の先くらいのところまで効かせます。
・収穫
一番果は早めに収穫します。
収穫適期サイズは、約400グラムほどとされていますが、
とり遅れが不安になるので、400グラムより小さいサイズでの収穫がおすすめです。
・栽培の注意点
順調に生育しているかどうかは、花のめしべの長さを見て判断します。
めしべの柱頭がおしべより長い花が多いときは、順調に生育しているサインです。
めしべの柱頭がおしべより短くなってしまっている花が多いときは、
草勢が弱まっているサインなので、追肥を施して様子を見てください。
夏は敷きわらやマルチングをしておくと良いです。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定