一富士
一富士は、カネコ交配のナスの品種です。
この品種は、果実の乱れが少なく、とても果揃いが良いです。
収穫のはじめから収量をあげることができるので、
収穫の楽しさを存分に味わえます。
一富士の特徴や栽培のコツ、スケジュールまで、
詳しく紹介していきたいと思います。
[一富士]
■一富士の特徴
・極早生種
低温伸張性に優れているので、初期からぐんぐん生育し、
初期から多収が見込める極早生種です。
・草姿
草姿は半開帳性です。
節間が短くて、分枝の発生がよく枝分かれして生長します。
・果形
果形は首のところまでしっかり太さのある長卵形をしています。
色はツヤの良い黒紫色で、ヘタの下までしっかりと色が入ります。
・食味
皮も果肉もとってもやわらかく、ふんわりとしています。
浅漬けなどの生食も良いですが、煮もの系の料理にもおすすめです。
・名前の由来
一富士二鷹三茄子という言葉があります。
”ナス”が入っていることから、この一富士と名付けられのかと思いきや、
調べてみると、一富士には子孫の繁栄という意味もあるそうです。
もしかすると、三茄子のナスとたくさん果実がなるというのをかけて、
名付けられたのかも知れませんね。
■一富士の栽培のコツ
・適作型
ハウス栽培、トンネル早熟栽培に適しています。
ハウス栽培に適した品種なので、種まきの適期は秋~冬になります。
・水やりと追肥
一富士は、早生種に分類されます。
とても生育のスピードが良いので、水やりと追肥が遅れないように注意します。
ナス栽培にとって、水切れと肥料切れは命取りです。
しっかりと水と肥料が行き渡るようにしましょう。
・整枝と摘葉
一富士は枝がぐんぐんと別れて伸びるので、丈夫な株に育ちますが、
その一方でやや混み合いやすいといえます。
整枝や摘葉は早めに行い、充分に日光に当てながら育てましょう。
また、摘葉は1度に多くの葉を摘み取ってしまうと生育に影響が出ます。
1回に行うのは2~3枚までとしてください。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定