千黒2号
千黒(せんぐろ)2号は、株式会社 武蔵野種苗園のナスの品種です。
この品種は、一般的なナスの品種と比べ、日本の高温多湿な気候に強い品種で、
”夏ボケ知らず”だといわれています。
長期にわたって多収が見込める千黒2号という品種は、
どういった特徴で、どのような栽培のコツがあるのでしょうか?
[千黒2号]
■千黒2号の特徴
・ナスの夏ボケとは?
ナスの夏ボケというのは、ボケナスということもあります。
簡単に言うと、色ツヤのなくなったナスになってしまうことが夏ボケです。
夏ボケになる一番の原因は、水分不足です。
高温下での栽培は水分が奪われやすいので、夏にとくに多く生じます。
また、とり遅れにおいても、夏ボケしやすくなりますが、
これは、果実が大きくなることで、水分の要求量がふえるのが要因です。
千黒2号は、果実の色ツヤがとくに安定している品種のため、
”夏ボケ知らず”といわれています。
・果実
ややスマートな形をしているナスです。
揃いも良く、秀品率も高いので、出荷にも向いています。
また、ヘタが大きくかぶっていて、濃い紫色をしているので、
見た目も良いです。
・生育旺盛
草勢はとても強く、ぐんぐんと力強く育ちます。
草姿は半開帳性よりも、やや立ち性に近いタイプです。
長期にわたり、品質の高いナスを収穫できる豊産種です。
■千黒2号の栽培のコツ
・適作型
早熟トンネル栽培、露地栽培、露地抑制栽培に適しています。
・露地栽培の栽培スケジュール
2月中頃に種まきし、5月の中旬を目安に定植させます。
その後、6月上旬~11月中頃まで長く収穫できます。
その他の作型については、株式会社 武蔵野種苗園のサイトを、
ご参照ください。
・栽培のポイント
生育旺盛な品種のため、肥料切れに充分に気を付けてください。
元肥の窒素量は少なめにし、追肥を回数多くするのが、
肥料を切らさないコツです。
半枯病に注意しましょう。
半枯病の汚染土壌では、出来るだけ栽培しないのが無難ですが、
赤ナス(強脚)の接ぎ木をすると、収量も安定します。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定