暑さが大好きなナスの株も、夏の盛りになると、バテてきます
バテて体力がなくなると、それまで順調に実をつけていたナスも、
花をつけなくなったり、開花しても受粉不良などで実が育たなくなってきます。
ナスの更新剪定を行い、同時に根切りと追肥をすることで、
実のなりにくい真夏の時期に、株を休ませリフレッシュさせます。
夏の間に休み、体力を取り戻したナスは、涼しくなってきた頃から、
また花を咲かせ実を付け始め、美味な秋ナスを楽しむことができます。
では、ナスの更新剪定の方法を図版と画像でご紹介します。
[ナス 更新剪定]
■ナス 更新剪定
5月頃に植え付けたナスの苗は、早ければ6月頃から収穫が始まります。
次々と収穫していくと、暑さが本格的になってきた頃、生育が衰えてきます。
だいたい7月下旬~8月上旬くらいが、更新剪定の適期です。
時期が遅れると、収穫を再開できる時期も遅れるため、
結果として収穫できる数が減ってしまいます。
できれば適期内に剪定を終えた方が、時間を無駄にせずに済みます。
通常の整枝と更新剪定と何が違うかというと、
更新剪定では、すべての枝を短く切る点が違います。
普段行う剪定(整枝)であれば、わき芽として発生した枝を切る程度です。
しかし、更新剪定は、枝の半分~三分の一ほどをばっさりと思い切って切ります。
ナスの更新剪定の方法
◎更新剪定の手順
1.伸びている枝の、三分の一~半分ほどの長さ、あるいは葉を1枚~3枚残して切る。
*元気なわき芽が出始めていたら、その先で切るのもコツです。
*食害されたり傷んでいる葉も、同時に切っておきます。
2.株元から30cmほど離れた場所に、シャベルを垂直に深く入れ、根を切る。
*株の周囲の2か所を根切りします。
3.シャベルで根を切った隙間から、500倍に薄めた液体肥料、
あるいは、化成肥料30グラム/㎡をまいて土と軽く混ぜ合わせます。
手順としては3段階なので、とても簡単です。
枝を短く切ったり、根を切ったりと、
初心者の方にとっては勇気が必要な作業かもしれません。
しかし、ナスは剪定せずに放っておくと、
夏の終わりには、弱って枯れてしまうことが多いです。
ダメでもともとという感じで挑戦してみてください。
◎地植え更新剪定例 senaさんの地植えのナス
◎プランター更新剪定例 家のプランターのナス
標準プランターで2株植えたナスです、樹勢は良い
真夏はこのような感じでした
樹勢が良いので軽い更新剪定をしました
根切りをして肥料を与えます。
*標準プランターでは、根が張りにくく秋茄子は計10個くらいでした。
今年は、深型大容量プランターで、挑戦してみます。
もし、複数のナスの株があれば、更新剪定の位置を変えたりして、
その後の生長の様子や実りを観察するのも楽しいです。
更新剪定で、秋にナスが収穫ができると、本当嬉しいです!
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯