ナスの単為結果、石ナスと良く言いますが、
単為結果と石ナスは、どのような意味で、いかに防ぐのでしょうか?
[ナス 単為結果とは?]
■ナス 単為結果とは?
1.単為結果とは?
通常は花粉が雌しべにつくことで受粉とされます。
受粉してから実をつけ、肥大していきます。
しかし単為結果は受粉が行われない、
または受粉がないまま果実が肥大=結果してしまうことです。
単為結果によって何が起こるかと言うと、
正常な実をつけなかったり、ナスでは石ナスになる原因となります。
そもそも石ナスとはなんでしょう?
2.石ナスとは?
石ナスとは、受粉が行われず実が小さいままで生長が止まってしまう、
生長しない状態のことを言います。
またこのナスは食べてみても、ナスの皮が固く苦いナスです。
とても食べられるものではありません。
本当に石のように固くなってしまい、
固すぎるため食用に適さないことから石ナスと呼ばれています。
3.石ナスができる原因
受粉がうまくできていないことが原因となります。
一番目の実は石ナスになりやすいと言われますが、
低温にあたることにより石ナスとなってしまいます。
気温が15℃以下と低かったり、日照不足、水切れ、肥料切れが続くと、
受粉が不完全で、実がついても「石ナス」となってしまいます。
マルチや敷きわらで乾燥を防ぎます
4.単為結果・石ナスを防ぐには
受粉、着果促進のためにトマトトーンの散布が確実な方法ですが、
低温に当たることで受粉ができなくなってしまうこともあります。
特に第一果は低温に当たりやすいため、石ナスになりやすいです。
天気予報を見て低温にあいそうなときは、低温に当たるのを避けるため、
ホットキャップ、肥料袋など保温できるもので覆うことで防止になります。
さらに水やりを適切にし、マルチや敷きわらで乾燥を防ぎ、
日照の確保や追肥を適切にします。
低温期を越えて夏場に入れば石ナスの発生が少なくなります。
詳しくは、
を参考にしてください。
今では単為結果性=受粉が行われなくても実をつける品種も出ています。
この品種を使うことによりトマトトーンなどホルモン処理をせずに済みます。
5.単為結果性ナスとは?
受粉しなくても果実が着果、肥大できるナスです。
ホルモン処理をする手間がありません。
現段階では「あのみのり」「あのみのり2号」が代表的です。
こちらのナス品種を利用することも良いと思います。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定