ナスの実に穴が!
特に病気でもないのに、ナスの実や葉に穴があいている。
これはオオタバコガなど害虫による食害のことが多いです。
オオタバコガは、初期からの対策が必要ですので、
被害状況や効果的対策などをご紹介します。
犯人は、この虫です!
[ナス 穴があく]
■オオタバコガの幼虫の食害とは?
ナスの実や葉に穴があく原因の多くは、害虫による被害で、
特にオオタバコガの幼虫による食害です。
オオタバコガの幼虫の発生は8月から10月に多く、11月の中旬まで続きます。
被害作物はナス、ピーマン、トマトのほかにオクラ、キャベツなどです。
オオタバコガの幼虫の色は緑色、または褐色、
このイモムシは、大きくなると長さ約4cmになります。
オオタバコガの幼虫による、ナスの食害は大きく、
実だけではなく、花・蕾・実・葉の表面などを食い尽くします。
最初の若い幼虫のうちは葉の表面や花に入り込んで食害します。
生長するにつれ実へ移動し、実に丸く5~10㎜の穴をあけ食い荒らします。
去年はトマトが被害にあいました
オオタバコガは、生長するにつれて、実に空ける穴も大きくなり食害量が増え、
次々とナスの実を移動し、中を食害します。
穴の周りに黒いフンがある場合も、
オオタバコガの幼虫が実の中に入った跡です。
穴が2箇所以上空いている場合は既に別の実に移動した可能性が高いです。
食われた実から幼虫が出てくることもあり、
被害が進むと実が腐ったり、実が落ちてしまいます。
オオタバコガの幼虫は枝の中も食害することもあり、
食害の被害にあった部分から上の部分は枯れてしまいます。
厄介なことに、家庭菜園のナス、トマト、ピーマン、ナスを好む傾向があります。
しっかりと対策しましょう。
成虫は一回に300個の卵を生むので、見つけたら即、補殺します
■オオタバコガの対策
1.見つけたら捕殺する
これが一番大切です。
実の中に入った幼虫は農薬も効かないので、
穴の空いた実を見つけたら、すぐに実を摘み取ります。
2.防虫ネットを使用する
ハウス栽培のみですが入り口にネットを張り、虫が入らないようにしましょう。
3.雑草をこまめに抜く
株の周囲の雑草でも繁殖します。
株のまわりをできるだけきれいにすることも大切です。
4.農薬を散布
上記で対処できない被害の場合は農薬を使います。
散布する場合は早めに散布するようにします。
実の中に入り込んだオオタバコガの幼虫は防除できないので、
オオタバコガの幼虫が進入した実は切り取ってから散布します。
オルトラン水和剤、モスピラン粒剤が効果的です。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定