ある程度暖かくなってからナスの苗を植え付けます
ナスを育てていると、苗が大きく育たないことがあります。
苗が丈夫に育たず大きくならないと、良い花を咲かせられず、
花が咲かなければ実をつけることができません。
ナスの苗が大きくならない原因と対策をご紹介します。
■ナス 苗が大きくならない
1.気温が低すぎる
ナスが生育するには、昼間に23度~28度の気温が必要です。
夜間でも16度以上ないとうまく育ちません。
苗を植え付けてすぐの頃は、天候によって適温以下になることもあります。
年によっては寒い日が続くこともあるため、
寒さによって大きく育てない可能性があります。
気温が低くて苗が大きく育たない場合は、
気温が高くなれば、自然と育つようになります。
ただ、気温が十分に高くなって安定するまで、
寒さによって株が傷まないようにしておく必要があります。
支柱を立てて周りをビニールで覆ったり、
トンネルやホットキャップなどをかぶせて保温すると、
ゆっくりですが徐々に大きくなっていきます。
ホットキャップを使うと安心
2.日照不足
ナスを育てるためには、日照が不可欠です。
日当たりの悪い場所で育てていると、
徒長したり、枝が短いまま伸びなかったりと、生育不良になることがあります。
日当たりの良い場所で育てれば、絶対に日照不足にならないかというと、
実はそうでもないのです。
ナスは意外と大きな葉をつけるため、自分の葉で陰を作ることがあります。
必要のない枝や葉は整枝して落とすと、日陰を作りにくくなります。
また支柱を立て、そこに主枝を誘引して枝を開くことによって、
陰を作りにくくすることもできます。
3.水不足
ナスは水分を多く必要とする植物です。
特に植え付けてすぐの苗は、根が広がっていず、水切れを起こしやすいです。
周りの地面が湿っていても、根のある部分が乾いていれば水切れを起こします。
地植えでも、容器栽培でも、苗を植え付けてから1週間~10日ほどは、
土の表面が乾いたら水を与えるようにしましょう。
また、苗の生育が旺盛になってくると、余計に水が必要になります。
水分が不足すると、生長が滞るので注意しましょう。
>>ナス 水やりのコツ
4.根を傷めた
苗の植え付けをする時などに、うっかり根鉢を崩して根を傷めてしまうと、
根を回復させるのに時間がかかってしまいます。
根が回復するまでは、水分や養分の供給が不十分になり、
地上部が大きく生長できなくなります。
植え付ける前に、ポット苗の状態で水を与えておくと、
ポットから苗を抜いても根鉢が崩れにくくなります。
ニジュウヤホシテントウ
5.害虫の被害
ニジュウヤホシテントウなどが葉を食害したり、アブラムシなどが吸汁していると、
生長に必要な養分を害虫にとられてしまい、苗が育ちません。
苗を購入する時、害虫が苗についていなかをしっかりを確認しておきましょう。
また、害虫が発生した場合は、見つけたらすぐに捕殺するか、
専用の薬剤などを使って対処するようにします。