Categories: ナス栽培Q&A

丸ナス 育て方 難しい?

実りも愛らしい丸ナスたち

 

 

ナスにはいろいろな種類がありますが、

人気の品種に丸ナスがあります。

 

ころころとした形が可愛らしく、

食べた時の皮の薄さや肉質の柔らかさが人気の秘密です。

 

丸ナスは、他のナス品種と比べると、育て方は難しいのでしょうか。

 

[丸ナス 育て方 難しい?]

 

 

■丸ナス 育て方 難しい?

 

結論からいうと、丸ナスを育てるのは少し難しいです。
一般的によく見られる中長ナスと呼ばれるタイプは、草勢が強く、
ナスの栽培方法の基本といっても良いでしょう。

 

それと比べると、丸ナスは実の形が丸い分、育て方が少し変わります。

また、皮が柔らかく果肉も緻密で柔らかいという、
丸ナスの特徴を最大限に出すためには、ある程度の栽培経験が必要となります。

 

とはいえ、家庭菜園用の丸ナス品種も多数販売されているので、
育てやすそうな品種を選んで育てることで、成功率は上がります。

 

すでに中長ナスや大長ナスなど、他のナスを何度か栽培して慣れている方であれば、
丸ナスも難なく育てられるかもしれません。

 

 

■丸ナスを育てる時のポイント

 

中長ナスの栽培は慣れてきたという方も、いざ丸ナスにチャレンジしてみると、
なかなかうまくいかない、ということがあります。

 

丸ナスを育てる時のポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてください。

 

 

葉が黄色くなったり元気のないときは、肥料切れを疑いましょう

 

 

・肥料切れに注意
ナスは元々から肥料食いの野菜だといわれています。
栽培中、肥料切れを起こすと、生育の勢いが極端に弱まったり、
実の肥大スピードが遅くなり、ボケナスなどの原因となります。

 

丸ナス栽培では、これがさらに顕著に出ます。

元肥を忘れるだけでも、着果不良を起こす原因となるので、必ず元肥を入れて、
植え付け後の追肥もきちんと行います。

 

草勢や葉色、花の雌しべの様子などを見ながら、追肥量を調節しましょう。
定期的に緩効性の肥料を与えていても、葉色が薄くなるなるので、
肥料切れのサインが出るようであれば、液体肥料を与えて様子を見ます。

 

緩効性の肥料は、水に溶けることによって肥効が出るような仕組みになっています。
液体肥料は、すでに水分の状態になっているので、肥効が素早く出るのが特徴です。

 

定期的な緩効性肥料の追肥だけでは足りないという場合は、
液体肥料をプラスして管理する方法もあります。

 

ただし、与えすぎは生育不良や病害虫の原因となるので、避けるようにします。

どれくらいの肥料を、どれくらいのスパンで与えれば良いのか、
判断するのが難しいのが、丸ナスなのです。

 

 

水切れが続くと致命傷になることがあります

 

 

・水切れに注意
ナスは肥料だけでなく、水も多く欲する野菜です。
実の中にたっぷりの水分が含まれているため、水が切れると実の肥大が悪くなり、
ボケナスになります。

 

また、肥大に時間がかかることで、皮が硬くなり、
丸ナスの良い特徴である、皮の柔らかさが失われます。

 

さらに、水が不足すると、せっかく肥料を適量与えていたとしても、
肥効がうまく出ません。

 

粒状になっている肥料は、水に触れることで肥料成分が溶け出て、
ナスの根が吸い上げます。

 

水切れを起こすと、肥料が溶け出ることができなくなり、
肥料を与えていても、肥料切れの症状が出る原因となります。

 

苗を植え付けた時期は、まだ朝夕が涼しいこともありますし、
日中の気温も真夏ほど高くありません。

 

枝葉もそれほど伸びてはいないので、
土が乾いたら水を与えるようにするだけで十分です。

その後、枝葉が増えて着果が始まったら、水切れしないように毎日チェックしましょう。

 

土が乾いていればたっぷりと水を与えますが、地植えの場合は、
土が完全に乾いてからの水やりでは、手遅れになることもあります。

株元には敷きワラをするなど、乾燥が進まない工夫も必要です。

 

 

日照を確保することも重要です

 

 

・日照不足に注意
ナスは日光が大好きです。
日照不足になると、草勢が弱くなって病害虫の被害が出やすくなり、
実付きや肥大力も悪くなります。

 

丸ナスの場合は、ころんとした丸い形ではあるものの、
その重量やサイズ感は中長ナスの比ではありません。

 

しっかりとした重量の立派な丸ナスに育てるためには、
日照を確保することも大切です。

 

日当たりの良い場所で育てるのはもちろんですが、適宜剪定や摘葉を行って、
採光を良くしておきましょう。

 

必要以上に枝葉を切り取ると、光合成がうまくいかなくなるのでいけませんが、
葉が重なっている部分や枝が混みあっている部分は、
自分で陰を作ってしまい、日照不足となります。

 

また、上からの光だけでは、実に十分な光が当たらず、発色が悪くなることもあります。
こういったことを防ぐためにも、株元に光が反射するものを置いておくのがお勧めです。

 

アルミホイルなどの銀紙を株元に広げることで、反射した光が下からナスを照らします。
ビニールマルチの中には、表が銀色になっているものもあるので、
そういった資材を使うのも良いでしょう。

 

 

大きな実をたくさんならせていると、樹が疲れて、収量や味わいが落ちます

 

 

・収穫遅れに注意
丸ナスは中長ナスと違い、どのタイミングで収穫すれば良いのか、
判断に困ることがあります。

 

丸ナスも品種ごとに、収穫目安となる直径のサイズなどが記載されているので、
そういった目安を参考に、収穫を行います。

 

一般的なナスと同様に、収穫が遅れるとボケナスとなり、色つやが悪くなります。
種が多くなって口当たりが悪くなったり、皮が硬くなって食べにくいなど、
丸ナスの良いところを消すことになるので、収穫のタイミングには注意しましょう。

>>美味しいナス品種 の丸ナスの項もあわせてご覧ください。

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定

nasudaisuki

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