うす皮味丸
うす皮味丸は、お漬物に適した丸ナスで、
一般的な丸ナスよりも皮が薄く、果肉が柔らかいナスです。
サカタのタネから出ている一般家庭向けの品種なので、
露地栽培の他、プランターにも適していて、家庭菜園におすすめです。
[うす皮味丸]
■漬物バッチリ 丸ナス「うす皮味丸」の特徴
・小型の丸ナス
一般的な丸ナスのサイズよりも小さく、一口サイズで可愛らしい小型のナスです。
漬物に適しているので、フルーツ感覚で、おやつとして食べることもできます。
・形が崩れにくい
ツヤのある濃い黒紫色をした果実で、少々とり遅れても形が乱れません。
長ナスと比べ、丸ナスは形が乱れにくいので、初心者の方でも、
簡単に形の良いナスをつくることができます。
・味が良い
うす皮味丸という名前の通り、皮が薄くて柔らかいので、とても食べやすいです。
皮が硬いものは食べた時に口の中で皮が残ってしまうことがありますが、
それがなく、小さいお子様でも食べやすいナスです。
浅漬けにすると、とっても美味しいと評判のうす皮味丸
■漬物バッチリ 丸ナス「うす皮味丸」の栽培のコツ
・種まき
4号(12センチ)のポリポッドに4~5粒まき、1本に間引く方法と、
育苗箱に条間約8~9センチですじまきし、ポットへ植え替える育苗の方法があります。
どちらの場合も、約5ミリほど薄く覆土し、発芽までは土が乾かないように管理します。
地温が25~30度ほどあれば、だいたい5日~8日ほどで発芽します。
・定植
ナスは低温に弱いため、地温が15度以上になってから植え付けます。
一番花開花直前あたりの若苗を植えるのがベストなので、
その時までに地温が上がり切らなければ、マルチングなどをして、
地温の保温、上昇を図りましょう。
・畑の準備
日当たり、水はけ、風通しの良い畑が適しています。
畝間は約150~180センチ、株間は約50~60センチとり、
植え付けの2週間前までに畑の準備を完了させます。
・仕立て方
一般的なのは、3本仕立てです。
最初に咲く一番花のついた主枝と、その枝のすぐ下にある側枝、
そして、その上下どちらか、強い方の側枝の3本を残し、仕立てます。
盛夏期を迎える7月下旬に、主枝と側枝2本を思い切って切り戻し、
新しい芽が伸びるようにすると、秋も秋ナスとして良い収穫を得ることができます。
これを更新剪定といいますが、更新剪定をする時は、同時に化成肥料、
油粕を1株あたり30~40グラム施し、しっかり肥料を与えてください。
・病害虫防除
ナス科の作物は連作障害が起こりやすいので、ジャガイモ、トウガラシ、
ピーマン、トマトなどのナス科の作物を育てた場所での栽培は、
必ず、間隔を空けてください。
土壌伝染が原因となる青枯れ病などの病気は、
耐病性の高い台木に接木することで、防除することができます。
・収穫
収穫は、開花から約15~20日経った頃です。
約5センチほどの大きさになったらハサミで切り取ります。
また、収穫と同時に混み合っている部分を整理し、
追肥を月2~4回与えると、長期間収穫できます。
8月後半くらいからは、若どりを心がけ、株の負担を軽減してください。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定