えんぴつ茄子 C)新潟直送計画 楽天市場店
えんぴつ茄子は、昭和10年代と非常に古くから伝わるナスの品種です。
新潟県白根市の笠巻地区にてさかんになったものが、現在は、
上越市など、新潟県で良く栽培されている地元産の伝統野菜です。
なかなか新潟県の県外に出回ることが少ないえんぴつ茄子ですが、
味が良いことで知られているので、是非一度食べてみてほしいナスの1つです。
えんぴつ茄子の特徴や栽培方法などを詳しくまとめました。
[えんぴつ茄子]
■えんぴつ茄子の特徴
・もともとは九州の宮崎のナスが由来
主に新潟県で栽培されているえんぴつ茄子ですが、もともとは、
九州の宮崎県の伝統野菜である佐土原ナスが変化したものです。
・えんぴつ茄子の由来
何故、えんぴつ茄子という名前がついているのかと言うと、
お尻の部分がやや尖ったような形になっていることに由来しています。
ぷっくりとした可愛らしいフォルムをしていますが、
お尻部分だけツンと尖っていて、他のナスとはやはり少し形が違うのが分かります。
・新潟県は茄子の産地
新潟県はナスの作付面積が全国一位です。
また、新潟県新潟市は一世帯当たりのナスの購入量も全国一位です。
そんなナス王国ともいえる新潟県のナスは、えんぴつ茄子の他、
黒十全ナスなども有名で、さまざまな品種が栽培されています。
・食味
30グラム程度の小さい小ナスとして収穫し、浅漬けにするのが一般的ですが、
皮も実もとてもやわらかいので、ナス料理ならなんでも良く合います。
味が良いことで広まった佐土原ナスから生まれたえんぴつ茄子ですので、
食味は間違いありません。
・病気に強い
原産地である宮崎県では連作しても枯れることがなかった、
と言われるくらい丈夫で強健です。
青枯病にもなりにくいとの報告もあり、安心して栽培することができます。
■えんぴつ茄子の栽培のコツ
・種まきの適期
温床育苗する場合は2月頃からの栽培が可能ですが、
一般的な直播きの場合は5月頃より栽培するのが良いでしょう。
・覆土
それほど土をたくさんかぶせてしまうと、発芽までたどり着けません。
種が隠れて、発芽までの約2週間ほど、必要な湿度が確保できるようにしましょう。
・生育適温
発芽適温は20度~30度ほど、生育適温は10度~40度ほどです。
・栽培方法
種まきや露地への定植は、地温が18度以上と充分暖かくなってから行います。
開花直前くらいの苗を定植させるのが良いでしょう。
高温乾燥期に入ったら敷きわらを行い、充分な水やりを行って、
乾燥対策をしっかりと行います。
・採種方法
しっかりと完熟させて種をとり、収穫したあと、日陰で2週間追熟させます。
その後、布袋などに入れつぶして種を果肉から外し、
水洗いした後、丸1日天日干しして乾燥させます。
・入手方法
なかなか種を入手するのは難しい在来種です。
在来種はえんぴつ茄子に限らず、なかなか種子を手に入れることは出来ません。
どうしても入手したい場合は、インターネットなどで探してみるか、
新潟県の地元のお店に行ってみると良いでしょう。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定