しまたま
しまたまは、大和農園のF1品種の米ナスです。
しまたまという名前からも分かるように、果実には縞模様が入り、
まるで、イタリア野菜のような姿をしています。
普通のナス栽培のかたわらで、珍しい品種を育てたい方や、
米ナスを育ててみたい方におすすめの品種です。
[しまたま]
■しまたまの特徴
・米ナス
ナスの品種群の1つで、「こめなす」ではなく「べいなす」と読みます。
一見、「こめなす」と読んでしまいたくなるナスですが、
「べいなす」と読む、明確な理由があります。
それは、「米」という漢字が表すのは、アメリカだからです。
私たちが主食にしているお米が由来になっているのではなく、
アメリカから入ってきた品種群なので、「べいなす」と読むわけです。
ヘタの色に注目してみてください。
日本のナスとは違い、ヘタの色が鮮やかなグリーンです。
これが、米ナスの特徴です。
元々は、アメリカのブラックビューティーというナスを品種改良したもので、
大型サイズのものが多いです。
一般的なナスの重さが、100グラムほどなのに対し、
米ナスの中には、300グラム以上になるものもあります。
しまたまは、それほど大きいサイズの品種ではありませんが、
それでも重さは、200グラムほどになります。
・美味しい食べ方
米ナスは、加熱調理に適しているナスです。
食感はとてもなめらかで、油を吸いにくい性質なので、
素揚げや、オーブン調理などに適しています。
先日、我が家ではスチームオーブンレンジを購入したのですが、
スチームを使った焼き野菜が簡単にできて、とても美味しいです。
このしまたまも、そういった焼き野菜にピッタリです。
彩りも良いので、トマトやパプリカ、かぼちゃなどの野菜と一緒に焼けば、
とても、カラフルな食卓になります。
カラフル野菜のグリル
■しまたまの栽培のコツ
・種まきの適期
種まきの適期は、3月下旬~5月上旬です。
しっかりと気温が上がり、桜が開花しはじめた頃が目安です。
・株間
植え幅は、約50~70センチとります。
・栽培の注意点
しまたまは初期から生育が良く、着果性に優れているので、
肥料切れには充分注意して栽培する必要があります。
ナスはもともと、どの品種も肥料を多く好む性質なので、
肥料を絶やさないことが、ナス栽培の成功のポイントです。
・適作型
地植え栽培に適するほか、プランターでも栽培ができます。
近年、畑のスペースはないものの、
ベランダなどの省スペースで家庭菜園をはじめる方も増えています。
広い地植えのスペースがなくとも栽培できるというのは、
非常に魅力的です。
また、それによって、栽培管理が容易なのもメリットです。
ユニークで愛らしく美味しいしまたま
・収穫
収穫適期は、7月上旬~10月中旬頃です。
じっくりと育つので、比較的遅い時期まで収穫できます。
とても珍しい目を引く品種なので、とれたてのしまたまは、
直売所での販売や、おすそ分けにも非常に適しています。
ユニークなナスを栽培したい方は、
是非、しまたまの栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定