とろとろ炒めナス
とろとろ炒めナスは、その名前の通り、炒め物に適したナスです。
調理して食べることを重視してつくられたこの品種は、
煮崩れせず、とろとろな食感を味わえます。
とろとろ炒めナスの特徴と栽培のコツをご紹介していきます。
■とろとろ炒めナスの特徴
・形の良い丸ナスで使いやすい
とろとろ炒めナスは、丸ナスで、大体10~12センチほどの大きさで収穫できます。
長ナスと比べて扱いやすく、調理しやすい形です。
・人気シリーズの代表格
とろとろ炒めナスは、サントリーフラワーズの「本気野菜ナス」の品種です。
本気野菜ナスシリーズからは、他にも数品種のナスが販売されています。
とろとろ炒めナスは、炒め物に特化した品種で、代表格ともいえるナスです。
販売時期は、4月~5月頃です。
・作りやすい品種
生育が旺盛で、軸も太く、初心者でも作りやすい品種です。
■とろとろ炒めナスの栽培のコツ
・土作り
ナスは、連作障害が起こりやすいので、
トマト、ジャガイモ、ナス、ピーマンなどの野菜を連作していない場所を選びます。
堆肥、苦土石灰を植え付けの2~3週間前には入れ、良く耕しておきます。
畑の場合、植え付け1週間前になったら、肥料を混ぜ込み、
幅約60センチ、高さ約20センチほどの畝を作り、マルチフィルムを張ります。
・植え付け
関東地方では、4月中下旬以降の少し暖かくなってきた頃が植え付けの適期です。
とろとろ炒めナスはコンテナ栽培もできますが、畑で育てる場合は、
株間をしっかり50センチ以上とり、仮支柱を立て、結わえておきます。
こうすることで、植え込み直後のまだ若い苗を風から守ることができます。
一番花が咲き始める頃に、2~3本仕立てにします。
>>ナス 仕立て方
コンテナやプランターを使って育てる場合は、20リットル以上の大きめの容器を使い、
ひとつの容器に、1~2本ずつ株を植え付けます。
・追肥
とろとろ炒めナスは長く生い茂るので、肥料切れが心配されます。
植え付け後から2週間に1回を目安に、適切な追肥を行います。
>>ナス 追肥の方法
・水やり
ナスは、乾燥に弱い野菜なので、肥料切れとともに、水切れにも注意しなくてはなりません。
とくに夏場は毎日欠かさず水やりを行わなければならないので、
追肥・水やり代わりに、毎日薄い液体肥料を与えるのもおすすめです。
また、葉の裏側にも水をかけるようにす葉水を与えると、
アブラムシや、ハダニなどの害虫も防げ、一石二鳥です。
・整枝、脇芽かき
一番花が咲くまでの脇芽は摘み取ります。
だいたい7月下旬~8月上旬になると、株の生育も増し枝が混みあってくるので、
太く丈夫な枝を残して、草丈の3分の1から半分程度まで剪定を行います。
>>ナス 更新剪定
・収穫
とろとろ炒めナスの収穫適期は、果実が約10~15センチほどになった頃です。
果皮にツヤがあり、ハリが感じられるうちに収穫するのがベストです。
収穫期を過ぎても生長は止まらず、200グラム以上の大きな丸ナスに育ちますが、
木が疲れてバテてしまうので、果実はあまり大きくせず、
12センチくらいの大きさになったら随時収穫をすると全体的な収量が増えます。
・調理
乱切りにして炒め物にするのが定番の使い方ですが、
折角の丸ナスなので、輪切りにして調理するのも、おすすめです。
*栽培記録はこちらです