ひとくちなす
ひとくちなすは、福花園種苗株式会社の小ナスの品種です。
一口で食べられるサイズのかわいらしい形をしているこのナスは、
コンパクトに栽培でき、家庭菜園でも容易に育てられ、非常に人気があります。
福花園のひとくちなすの詳しい特徴と栽培のコツについて、まとめました。
[ひとくちなす]
■ひとくちなすの特徴
・特性
ひとくちなすは、病気に強く、草勢も旺盛な品種です。
栽培難易度は低く、初めて家庭菜園をはじめる方、
初めてナス栽培をする方にもおすすめしたい品種の1つです。
普通のサイズのナスよりも、コンパクトに育つので、管理も楽です。
整枝や収穫、もろもろの作業を時短することができるので、
毎日家庭菜園にかける時間がたっぷりとれるというわけではない人でも、
簡単に栽培することができます。
食育として、お子さまといっしょに育ててみても良いと思います。
・果実
果実の大きさは小さく、美しいほどの黒紫色でツヤが出ます。
果実のサイズに比べてヘタは長細く、帽子をかぶったようなかわいらしさがあります。
果実の揃いも良く、品質が良いので、営利栽培にも適しています。
小ナスは漬物に加工されて販売されているのはたまに見かけますが、
生のままの小ナスは市販されているのをあまり見かけませんので、
プロの農家の方でなくとも、直売所の販売などにチャレンジしてみると面白いです。
・食味
小ナスは、浅漬けやからし漬け、こうじ漬けなどの漬物に適しています。
一口でパクっと食べることができるので、箸休めにもちょうど良く、
小ナスを手に入れたら、まず食べてみて欲しい食べ方です。
また、小ナスは煮物にも適しています。
ひとくちサイズであるというのがポイントで、ヘタだけ切り落としたひとくちなすを、
そのまま調理に使えるので、とても簡単で美味しく食べられます。
■ひとくちなすの栽培のコツ
・適作型
主に露地栽培で栽培することに長けた品種です。
家庭菜園に適していますが、営利栽培にも向いています。
・種まきの適期
種まきの適期は、2月~5月頃です。
冷涼地・中間地・暖地、日本中どこでも栽培ができる品種です。
6月頃の種まきなど、少々時期がずれても、良く生育します。
種まきできる適期が広いので、果実を収穫したい時期に合わせて、
栽培を開始することができます。
・栽培方法
通常は温床に種まきを行い、本葉6~7枚の頃に植え付けを行います。
植え付けは、畝幅約1メートル、株間50センチほどの畑が必要です。
定植した後はしっかりと支柱を立てて、苗をしっかり固定できるようにします。
果実も小さくコンパクトに栽培しやすい品種ですが、支柱栽培がマストです。
根を素早く活着させるために、敷きわらを敷いたあと、
充分に水やりを行って、乾燥対策することも忘れないようにしましょう。
元肥は多くなりすぎないようにし、栽培途中からは追肥で肥料を補います。
ナスは水、肥料ともに好む性質の作物ですので、
栽培途中の水不足や肥料切れが起こらないよう、こまめな管理を行ってください。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定