メランツァーネ・ゼブラ
ゼブラは、白い縞模様の入るイタリアでは一般的なナスのひとつです。
日本のナスと比べて若干淡い色合いの紫色に白い筋が入り、
なおかつ、黄緑色のヘタをしているのでとても色鮮やかに映ります。
イタリアではおなじみの”ゼブラナス”は、いろいろな品種が出ていますが、
今日はイタリアを食べよう ”Gusto Italia”(ゲストイタリア)シリーズとして、
トキタ種苗から出ているゼブラなすを紹介していきます。
日本では、なじみが少ないカラーのナスですが、
特徴と食べ方や家庭菜園で上手く育てるためのコツを解説していきます。
[メランツァーネ・ゼブラ]
■メランツァーネ・ゼブラの特徴
・果実
果実は淡い紫色で、日本のナスより、”紫”の色味に近いです。
そこへ、白い筋のような縞模様がいくつも入ります。
均等に入るわけではないので、スイカの模様のようにはなりませんが、
黄緑色のヘタの色の相まって、とても、色鮮やかでおいしそうです。
イタリアでは、このような縞模様の入る”ゼブラナス”は一般的で、
丸ナスのロッサビアンコやパープルクララ、フェアリーテイルなども同じゼブラ柄です。
日本でも着実に知名度や人気があがってきていて、
縞むらさきという品種も作られています。
ちなみに、メランツァーネというのはイタリア語でナスという意味です。
・調理方法
ゼブラに限らず、イタリアナスは生食に向いていません。
そのため、日本のお漬物などの食べ方には適しません。
ゼブラは、加熱するととろけるような食感になります。
パスタの具材としてはもちろんのこと、フリットやパルミジャーナ、ラタトゥイユ、
アクアパッツァ、ポルペッティーネ、ニョッキ、グラタン、ラザニアなど、
いろいろな料理に使えます。
その中でも、日本の天ぷらにあたるフリットはとくにおすすめです。
皮もまるごと調理でき、その色合いも鮮やかなので、
仕上がりもおしゃれです。
■メランツァーネ・ゼブラの栽培のコツ
・種まき
まずは、ポット苗に種をまき、適温に調整しつつ育苗します。
育苗に必要な温度は、日中25度、夜間で16度ほどです。
必要な場合は、加温をしましょう。
・植え付け
ナスは、日当たりが良く、水はけの良い土地を好みます。
また、元肥をしっかりと効かせて、肥料不足にならないように注意します。
2本仕立ての場合は、株間約45センチ程度、
3~4本仕立ての場合は、株間約65センチ程度を目安にします。
プランターでの栽培も可能です。
・追肥
定植後、1週間後に化成肥料40グラムを与えて良く耕します。
その後も、2週間に1度の追肥は欠かせません。
追肥は展開している葉の先ほどのスペースまで届くようにします。
・収穫
ナスは、とり遅れると食味のおちやすい野菜です。
株が疲れる原因にもなるので、1番果はやや早めに収穫し、
それ以降も、とり遅れることがないように気を付けましょう。
・栽培の注意点
めしべの柱頭がおしべより長くなっていれば、順調に生育しているサインです。
逆に短くなっている場合は、肥料不足のサインになります。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定