南竜本長ナス
南竜本長(なんりゅうほんなが)ナスは、株式会社 トーホクのトーホク交配のナスの品種です。
約40センチにもなる大長ナスの品種ですが、トーホク交配のナスということで、
病気にも強く、家庭菜園でも丈夫に育てやすい品種として知られています。
大きなナス=栽培難易度が高いのでは? と、敬遠している方も多いかもしれませんが、
とても育てやすい品種ですので、是非、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
[南竜本長ナス]
■南竜本長ナスの特徴
・果実
南竜本長ナスは、果長が40センチにもなる大長ナスに分類されます。
なかなか市販されていないサイズのナスですので、
家庭菜園で栽培する醍醐味もふえます。
首からお尻までやや太めで、切ってみると種子が少ないのが分かります。
その分非常に柔らかく、美味しいナスです。
焼くだけで、とても美味しいナスです
・耐病性
南竜本長ナスは家庭菜園でも栽培できるようにと育成された品種なので、
非常に育てやすく、収量の多い品種です。
家庭菜園での育てやすさは、やはり、丈夫であるかどうかが大きなカギです。
実際に南竜本長ナスを栽培されている方のサイトでも、
南竜本長ナスは、うどんこ病やハダニなどの病害虫の被害にあいにくく、
収穫までがスムーズであると書かれています。
大長ナスの中でも安定して栽培が行え、収量もあげやすい品種です。
この点は、流石トーホクのタネといったところです。
全国のホームセンターなどでも家庭菜園向け種子を販売しているだけありますね。
洋風の料理にも美味しいです
■南竜本長ナスの栽培のコツ
・適作型
露地栽培に適した家庭菜園向けの品種です。
・栽培スケジュール
冷涼地では、3月上旬~5月中旬に種まきを行います。
中間地では、2月中旬~6月上旬、暖地では2月上旬~6月中旬と、
栽培環境に応じて少しズレがあります。
・栽培適温
発芽適温は20度~30度、生育適温も同じ20度~30度です。
とくに育苗中の温度管理はとても大切です。
まだ20度に気温が上がりきらないうちに栽培をはじめると、発芽不良など、
栽培トラブルに発展することがあります。
・育苗
土を充分に湿らせたポットに南竜本長ナスの種子を2~3粒まいて、
ポットごと新聞紙で覆って、発芽まで待ちます。
だいたい発芽までにかかる日数は、約10日ほどです。
・定植
植え付けの1週間~10日ほどまでになったら、畑の土づくりを行います。
1平方メートルあたり、堆肥を3キロ、苦土石灰を100グラム、
化成肥料を100グラム入れます。
肥料が根に届くように、充分に耕しておきます。
植え付ける苗は、本葉6~7枚まで育苗したものを定植します。
植え幅は約90センチ、株間は約50センチほどとります。
・栽培の注意点
植え付け後は、マルチフィルムを張って地温の確保や雑草の防止を図ります。
一番花のすぐ下に伸びる脇芽は2本残して、他の脇芽は摘み取り、
生育のバランスを良くします。
果実が大きく肥大してきたら追肥を開始します。
一度に与える追肥の量は、化成肥料50グラムほどと少量です。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定