台太郎
台太郎は、タキイ種苗株式会社から出ているナスの台木専用品種です。
青枯病にとくに強く、病気に強い丈夫なナスを栽培できます。
対応している病気は青枯病だけではなく、複合耐病性品種なので、
栽培初期から後期まで、安心して栽培できる台木です。
台太郎の特徴と栽培のコツをご覧ください。
[台太郎]
■台太郎の特徴
・強い複合耐病性品種
青枯病と半枯病に耐病性があります。
とくに青枯病にはとても強い台木です。
・接ぎ木作業が容易
台太郎は育苗時の生育がスピーディーです。
また、トルバム・ビガーと比べて胚軸が太く長いのが特徴です。
胚軸が直立して生育するので、接ぎ木作業も容易です。
・草勢
草勢は赤ナスと比べてやや強く、トルバム・ビガーと比べて大人しいです。
赤ナスのほうが寒さに強い性質をもっています。
■台太郎の栽培のコツ
・適作型
トンネル栽培、露地早熟栽培、抑制栽培と広い作型に適しています。
・種まきの適期
割り接ぎの場合は、2~5日ほど早まきにします。
幼苗接ぎの場合は、穂木と同時に種まきするか、
2日ほど早まきします。
・接ぎ木の目安
どちらの場合も、本葉が4~5枚になった頃を目安に接ぎ木します。
・元肥
最初に入れる肥料の量は、赤ナスを使用する場合と比べて、
同量またはやや少ない窒素量となるようにします。
・耐病性と耐虫性に関する注意点
台太郎は複合耐病性の台木ですが、
半身萎凋病やネコブセンチュウに対しては耐病、耐虫性がありません。
青枯病と同時に発生したことのある畑では、
トナシムやドルバム・ビガーを使用するのが理想的です。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定