天狗ナス C)園芸ネット
天狗ナスは、昭和のはじめから伝わる、愛知県の伝統野菜の1つです。
1つのナスの果実は約400~800グラムにもなる、とても大きいナスです。
愛知県では、今でも天狗ナスの栽培が盛んなので、
地元に行けば、スーパーやデパート、道の駅や直売所での販売があります。
しかし、天狗ナスは”そこに行かないと買えないナス”としても知られています。
特産品として親しまれていますが、そのほとんどは、
地元にしか出回っていないためです。
でも、苗を手に入れることは出来ます。
愛知県の近郊にお住まいでない方は、天狗ナスの苗を買って、
栽培するのが良いでしょう。
天狗ナスの由来や魅力、栽培方法まで詳しく紹介していきます。
[天狗ナス]
■天狗ナスの特徴
・天狗ナスの由来
天狗ナスは、愛知県の設楽町津具地区に伝わる伝統野菜の1つです。
ちょうど、愛知県の北東あたり、静岡県と長野県に近い地域です。
この地域には昔から、天狗の伝説が伝わっていて、天狗ナスという名前の由来も、
そこにあります。
また、大きく育つ天狗ナスの果実には約5パーセントほどの割合で、
天狗の鼻がにょきっと生えたような奇形果ができることがあります。
”果実が天狗の鼻のように大きい”のではなくて、
果実は天狗の”顔部分”、奇形果にのみ、鼻のようなものが見られます。
こういった理由から、天狗ナスという名前がつきました。
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・果実
果実の大きさは、長さが約25~30センチ、胴まわりは約30~40センチ、
重さは約400~800グラムにもなる、ジャンボサイズのナスです。
この大きさは、一般的なナスの4~5本分に相当する大きさです。
・食味
実が大きい果実ですが、皮がうすく、水分量が多いナスです。
その分果肉のキメが細かく、糖度も高いので、とてもおいしいです。
また、普通のナスと比べて苦み成分が少なく、旨み成分が多いことも分かっています。
食味が良さが人気の秘密であり、
昭和初期から栽培が続けられた理由でもあります。
・調理方法
非常に大きい果実ですが、火の通りが良いので、加熱調理に適しています。
とくに、焼きナスは絶品です。
口の中に入れると、とろけるようなやわらかい食感を楽しむことができます。
地元では、ショウガ醤油で食べるのがイチオシなのだそうです。
その美味しさから、高級食材や人気のあるレア野菜ともいわれる天狗ナス、
是非、栽培してみてください。
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■天狗ナスの栽培方法
・栽培方法
ナスは肥料を好むので、しっかりと肥料をきかせた畑に、
約45センチ間隔で定植していきます。
1つ目の果実は早めに摘み取ると、その後の実のつきが良くなります。
天狗ナスは、1つの果実が長さ約25~30センチ、重さは400~800グラムと、
大きく育つので、丈夫な支柱を立てて栽培するようにしましょう。
・収穫
収穫期は、7月~10月頃です。
肥料が切れないようにすると、たくさんの果実をとることができます。
実がつきはじめたら、定期的に追肥することも忘れないようにしましょう。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定