Pingtung Long C)ナチュラル・ハーベスト
Pingtung Long(ピントンロング)は、台湾南西部原産の固定種です。
ナスという野菜は、日本でも古くから愛されている野菜ですが、
世界中で見ても人気の高い野菜で、さまざまなところで栽培されています。
また、それぞれの国を原産とするナスもあり、
日本のナスとは見た目が大きく異なるナスもたくさんあります。
Pingtung Longもその1つで、
日本のナスとは違い、薄い紫色をしていて曲がり果実になりやすいナスです。
いったい、どのような味のナスなのでしょうか?
Pingtung Longの特徴と栽培のコツをご紹介します。
[Pingtung Long]
■Pingtung Longの特徴
・台湾生まれのナス
海外生まれのナスというと、アメリカの米ナスや、
イタリアナスなどを思い浮かべる人も多いですが、ナスはアジア圏でも栽培されています。
Pingtung Long(ピントンロング)のピントンというのは、
台湾南西部にある、屏東(ピントン)県のことです。
そこが原産のナスなので、ピントンロングという名前がつきました。
病気に強く、生育の良いエアルーム品種です。
※エアルームとは?
エアルーム品種というのは、固定種をさらに分けたものです。
固定種が全て、エアルーム品種であるかというとそうではありません。
エアルーム(Heirloom)はその土地で長く育て続けられていることによって、
少しずつ、その土地や環境にあった品種に変わっていったもののことを指します。
比較的、エアルームトマトはよく耳にしますが、
ナスではまだまだ、珍しいかもしれません。
台湾は日本と同じアジア圏なので、台湾原産のエアルーム品種は、
イタリアナスなどと比べて、日本で育てやすい印象です。
・果実の色と形
果実の色は紫色をしています。
日本も一般的にナス=紫色のイメージがありますが、黒に近い紫です。
ピントンロングの場合は日本のナスよりも薄い色合いで、
ラベンダー色に近い果実の色をしています。
曲がり果実が出やすく、大きくカーブしたものも多いですが、
サイズは大きく30センチ以上になることも珍しくありません。
・食べ方
アジアンテイストのお料理にとても適しています。
とくに、麻婆茄子などの炒め物には最適です。
また、台湾料理というとまぜそばなどが有名ですが、
まぜそばも野菜を入れるとヘルシーで、ボリュームアップするのでおすすめです。
素揚げしたピントンロングを入れるととてもおいしいですよ。
麻婆茄子に最適です!
■Pingtung Longの栽培のコツ
・種まき
種まきの適期は、2月~4月頃です。
2月ですと、まだ霜のおりる地域もあるので、霜にあたらないよう注意しましょう。
・収穫
定植させてから、約65~75日で収穫できます。
太さはあまりないものの、30センチ以上まで大きく育つナスなので、
なり疲れには十分注意しましょう。
家庭菜園では、やや小さ目サイズで収穫するのが長くとるコツです。
・発芽率
発芽率は約86パーセントです。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定