羽黒一口丸
羽黒一口丸(はぐろひとくちまる)は、カネコ種苗株式会社のナスの品種です。
”一口丸”という名前がついているように非常に小さい、小ナスとよばれるサイズです。
羽黒一口丸のような小ナスは”ナスとしては”なかなかスーパーでは見かけませんが、
浅漬けやからし漬けなどの漬物類に適しているので、加工品としては良く見かけます。
自宅でも簡単に栽培できるので、家庭菜園で羽黒一口丸を育てて、
新鮮な小ナスをそのまま浅漬けなどにして楽しむのがおすすめです。
羽黒一口丸の特徴と栽培のコツをご紹介します。
[羽黒一口丸]
■羽黒一口丸の特徴
・果実
羽黒一口丸は、ひとくちで食べられることからつけられた名前です。
だいたい、10~20グラム程度の大きさで収穫する小ナスです。
形は小さい卵のような形で丸みがあり、ヘタが大きく見えるほど、
コロッとかわいいサイズ感のナスになります。
サイズ感こそ、普通のナスとは大きく違いますが、
色合いも濃い紫色でテリ感があり、普通のナスをそのまま小さくしたような感じです。
特徴としては、トゲがほとんどないことが挙げられます。
一般的なナスと言えば、ヘタにトゲがあり、栽培してみると、
そのトゲが厄介に感じることも多いです。
そのため、羽黒一口丸にトゲが少ないことは、栽培しやすいメリットでもあります。
・家庭菜園にも適した品種
分枝力に富んでいるので、非常に旺盛で花数も多い生育の良いナスです。
その分、早い時期からたくさんの小ナスを収穫することができます。
栽培しやすく、多収が見込めるので、家庭菜園にピッタリの品種です。
・食味
浅漬けやからし漬けなど、小ナスは主に漬物にして食べられています。
みずみずしさがあり、漬物にすると非常に美味しい品種なので、
お漬物が好きだという方にもおすすめです。
また、浅漬けなどのお漬物にしてから直売所などに出すというのも良いと思います。
小ナスという形も相まって、思わず手に取ってしまいたくなりますね。
■羽黒一口丸の栽培のコツ
・適作型
ハウス栽培から、露地栽培まで多くの作型に適しています。
家庭菜園の場合は、普通の露地栽培に挑戦してみましょう。
・露地栽培のスケジュール
種まきの適期は、2月下旬頃です。
この時期の種まきは、霜に気を付けて、寒害で苗がダメにならないようにします。
定植の適期は、5月中旬頃です。
充分に育苗して育った苗を、充分に暖かくなってから植え付けます。
収穫期は6月上旬~10月中旬頃です。
果実が小さいこともあり、定植からあっという間に収穫期を迎えられます。
10月中旬頃まで長く収穫することができるので、水切れや肥料切れに気を付ける他、
株に負担がかからないような栽培をすることが大切です。
小ナスなので、大きく育てず、10~20グラムの大きさを守って、
必要以上に大きくしないようにしてください。
小さい果実なので、とり忘れがないか良く目で確認することも大切です。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定