太助大丸
太助大丸(たすけだいまる)は、カネコ種苗株式会社 カネコ交配のナスの品種です。
ナスの品種はその形やサイズなどからいくつかに分類にされますが、
この太助大丸は、「丸ナス」とよばれるナスです。
良くスーパーに並べられている、中長ナスや長ナスとよばれる長卵型の形とは違い、
ソフトボールのようなまんまるな形をしているのが特徴のナスです。
輪切りにして肉厚感が出せるので、丸ナスはさまざまな調理にも重宝します。
家庭菜園でも育てやすい品種なので、是非、育ててみてはいかがでしょうか。
太助大丸の特徴と育て方のコツをご紹介していきます。
[太助大丸]
■太助大丸の特徴
・果実
果実はソフトボールくらいの大きさになり、果実の重さは150~200グラムです。
手のひらに乗せるとちょうど良いサイズですが、ずっしりと重みが伝わり、
実が詰まっているのが分かります。
果肉は非常にやわらかいですが、丸ナスの特徴として、
良く締まり、煮崩れしにくい点が魅力です。
果実の色は色ツヤのある黒紫色で、テリ感が感じられ、
見た目も良いナスに育ちます。
・草姿
草姿は半立ち性で、茎の太さは太く、草勢が強い性質をもっています。
全体的に丈夫で強健なしっかりとした大株に育つので、
家庭菜園でも手間なく、育てやすい品種です。
・食味
丸ナスは、煮物や焼き物など、主に加熱調理に適したナスなので、
太助大丸(たすけだいまる)の場合も、火を通して食べるのがおすすめです。
煮崩れしにくい性質のナスなので、とろんととろけるほどまで良く煮込み、
味が染み込むような料理に適しています。
スープ類やカレーなどのの具材にも良いです。
また、丸ナスは輪切りにしたときの見栄えが非常に良いので、
輪切りにした太助大丸をそのままステーキのように焼いて食べるのもおすすめです。
あまりスーパーなどでは手に入らないので、珍しく、
バーベキューの具材にも喜ばれます。
■太助大丸の栽培のコツ
・適作型
露地栽培や露地抑制栽培など、家庭菜園でも育てられる品種ですが、
ハウス栽培(加温・無加温)、トンネル早熟栽培など、
プロの方にもおすすめできる品種です。
・露地栽培のスケジュール
種まきの適期は、2月中旬頃です。
栽培する地域によっては、もう少し暖かくなってから栽培するのも良いでしょう。
定植の適期は、5月中旬頃です。
充分に気温が上がり、天気も安定するこの頃は定植に適しています。
素早く根が活着しやすく、失敗も減らせます。
収穫の適期は、6月下旬頃~10月中旬頃です。
やや大きな果実で収穫するタイプの品種なので、株が疲れないように、
なるべく収穫適期内で収穫するようにしましょう。
大きくとり遅れてしまうと、その後の生育や収量に影響することがあるので、
とり忘れがあったときは、次の果実を小さ目で収穫するようにして、
株への負担を軽減しましょう。
・栽培の注意点
後半までより良い果実を収穫するため、水切れと肥料切れに注意してください。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定