Turkish Orange C)マルシェ青空
Turkish Orange(ターキッシュオレンジ)は、トルコ原産の赤ナスの品種です。
色合いはトマトやオレンジ色のカボチャのようなカラーをしていますが、
中は日本のナスと同じく真っ白で、果実の表面と中のコントラストも楽しめます。
見た目が美しく、観賞価値の高いターキッシュオレンジは、
いったいどのようなナスで、どのような味がするのでしょうか?
[Turkish Orange]
■Turkish Orangeの特徴
・トルコ原産の赤ナス
ターキッシュオレンジは、トルコの首都であるアンカラを原産とするナスです。
トルコは東ヨーロッパと西アジアにまたがる国なので、
ターキッシュオレンジはヨーロッパでも人気があります。
また、ブラジルでも良く食べられる野菜の1つとしてしられているので、
まさに、世界的にも有名なナスだといえます。
・果実の色と形
赤やオレンジの果実の色は非常に珍しいですが、
鮮やかなカラーに緑色のストライプが入る果実はとても美しく、
観賞価値が高い果実です。
トマトのような形をした果実は直径が約5~7センチほどになり、
ナスとしては非常に小さく、たくさんの実を実らせます。
1株に対して15~25個ほど収穫することができます。
・食べ方
エスニック料理などに良く用いられるナスです。
果肉の白い部分は甘みがあり、やわらかですが、
果実の皮はやや苦みのある、ゴーヤのような風味をもっています。
皮も食べられないわけではありませんが、
皮を器代わりにして、詰め物料理をするのにも最適な品種です。
サイズ感が小さく可愛らしいので、赤ナスのグラタンなどにするのがおすすめです。
また、ブラジルでは未熟果を食べます。
ターキッシュオレンジは徐々に赤く、オレンジ色に染まっていく品種なので、
未熟果はピーマンのようなツヤのある薄緑色をしています。
緑色のときのターキッシュオレンジは果実がよりやわらかく、
種も小さいのが特徴です。
どちらにせよ、あまり熟しすぎない程度に収穫するのが理想です。
尚、トマトのような外見をしているターキッシュオレンジですが、
生のままを多量に摂取するのはあまり良くないようです。
しっかりと火を通して食べましょう。
■Turkish Orange(ターキッシュオレンジ)の栽培のコツ
・種まき
種まきの適期は、他の海外産のナスと比べて少し早い1~3月です。
寒害の心配はありますが、品種自体は寒さに強い性質です。
・収穫
定植してから、約65~75日で収穫することができます。
・栽培方法
ターキッシュオレンジの栽培方法は一般的なナスとほとんど変わりません。
イタリアナスなどはサイズが大きい品種も多いですが、
ターキッシュオレンジは、草丈も約45~55センチ程度にしかならないので、
コンテナ栽培やプランター栽培にも適しています。
株間も30センチもあれば十分ですので、スペースが少なくて済みます。
ベランタ菜園を楽しまれている方にもおすすめの品種です。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定