ナスが着果し、日に日に大きくなってくると、毎日楽しみですね
収穫が早すぎると、実が小さくて食べる部分が少なくなり、
収穫が遅くなると食味が悪くなったり、株が疲れるので良くありません。
ナスの実は、どのタイミングで収穫するのが一番良いのでしょうか?
どのくらいの大きさで収穫するのでしょうか?
[ナス 収穫時期は?]
■ナス 収穫のタイミング
ナスを育て始めて、一番最初に咲く花のことを「一番花」と呼びます。
この一番花は、ナスを栽培するにあたってとても大切な花なのです。
仕立てる時には一番花を基準に主枝を決めますし、
一番花を確実に着果させることで、その後の生育にも影響します。
一番花を着果させた時にできる実は、実はあまりおいしくありません。
まだ株が十分に育っていない時期に着果するために、
実がなかなか大きくならず、小さいままになることも多いです。
ではなぜ一番花を着果させる必要があるかといえば、
それはナスの樹に着果することを覚えさせるためです。
一番花を受粉して実をつけることにより、
ナスは花を咲かせた時に実をならせるものなのだということを覚えます。
一番花を着果させずにいると、
ナスは実をつけることを覚えず、樹ボケしやすくなるのです。
一番花が咲いたら、念のため人工受粉をして着果を促します。
確実に着果させるため、ホルモン剤を使用してもいいでしょう。
一番花を着果させた後は、実を育てますが、正直あまり良い実はなりません。
そのため、かなり若い10cm前後で収穫してしまいます。
一番花を収穫した後は、標準通りに育てて収穫します。
丸ナスも収穫タイミングに迷いますね
■収穫の大きさは?
花が咲いてから実を収穫するまで、
品種や時期によりますが、だいたい15日~30日と言われています。
ナスにとって良い環境で、株が充実している時であれば、
着果した後もぐんぐん実が育ち美味しくなります。
反対に、ナスにとって寒かったり、暑すぎたりと、
良くない環境であれば、着果しても育ちが遅くなります。
またナスの品種はとても多く、スーパーでよく見かける中長サイズのもの、
米ナスなどの大きなもの、水ナスなど小さくても水分の多いものなど様々です。
品種により実の長さや大きさも違うため、何cmで収穫するということは、
すべての品種に当てはめることはできません。
育てているナスの品種が分からない場合もあるでしょうから、
収穫目安をピタリと決めるのはなかなか難しいものです。
収穫目安のポイントをご紹介します。
・商品タグを確認
購入した苗についているタグに記載されているサイズが目安になります。
タグの裏側に、簡単な育て方が書いている場合があります。
その時は、その情報を収穫目安にすると良いでしょう。
・品種による収穫の大きさ
品種がこれとはっきり分からないこともあります。
そんな時は、大まかに「中長ナス」「長ナス」「大長ナス」「丸ナス」、
などに分けられるので、それを参考にします。
◎品種による目安
中長ナス:10cm~15cm
長ナス:17cm~30cm
大長ナス:45cm
丸ナス:直径10cm
小ナス:3cm
大長ナスの収穫適期は、悩みます
■収穫を早めにする理由
中長ナスは、スーパーでよく見かける標準的なナスなので分かりやすいです。
長ナスや大長ナスは、あまり見かけないため参考にする資料が少ないです。
いずれの品種のナスを収穫するにしても、あまり大きさにこだわらないことです。
ナスはあまり実を大きくしてから収穫していると、
栽培後半に株が疲れてしまい、収量ががくんと落ちます。
そのため、目安にと決めたサイズよりも、やや小さめに収穫するのがコツです。
特に大長ナスや丸ナスなど、標準的な中長ナスよりも大きく育てる品種の場合、
大きくなるのを待っていると、硬くなってしまっておいしくありません。
小さめに収穫しても、味はおいしいナスなので、
いつまでも大きくならない時は、小さ目でも収穫してしまいます。
こうすると、ナスの株が疲れないので、総収量は多くなります♪