株自体の生育は問題なくても、
着果した実が小さいまま大きくならないと収穫までたどり着けません
大きくなるようにと長い時間待っていると、
そのまま実が硬くなってしまうこともあります。
ナスの実が大きくならないのは、どのような原因があるのでしょうか?
5つの原因をご紹介し、大きく育てるコツをお伝えします。
[ナス 実が大きくならない]
■ナス 実が大きくならない
1.一番果
ナスに一番最初に咲く花を一番花と呼び、そこについた実を一番果と呼びます。
この一番果は、思っているよりも大きく育ちません。
いくら大きくなるのを待っていても、
ほとんど育つことなく小さいままで終わることもあります。
いつまでも枝に一番果をつけていると、
それより上で着果した実に栄養が回りにくくなります。
また、最初の小さな実を早めに収穫すると、
次の実からは、もっと大きくしようとする生命力が喚起されます。
一番果は小さいものだと割り切って、
着果してある程度まで育ったら収穫すると後の実りを良くします。
2.水不足
株全体が大きくならない時と同じように、
実も水不足で大きくなれないことがあります。
ナスの実は水分がたっぷりと含まれています。
その分、水が不足すると実を大きくできず、小さいままになります。
過湿にするのは厳禁ですが、適度な水分を保つよう水やりすることで、
急激な水分補給による実割れなども防ぐことにもつながります。
>>ナス 水やりのコツ
3.肥料切れ
枝葉を伸ばし、花を咲かせて実を大きくするには、養分が必要です。
ナス自体が光合成をして作りだす養分では足りないことが多いため、
追肥が必要となります。
ナスは次から次へと枝を伸ばして花をつけるため、定期的な追肥を心がけます。
2週間に1回、化成肥料を与えるのを忘れないようにしましょう。
>>ナス 肥料の与え方と時期
水、肥料、日当たりに気をつけます
4.日照不足
日当たりが悪い環境は、実を大きくできない原因の一つです。
枝が伸びてくると、その分、葉も増えてきます。
ナスの葉は大きく、陰を作りやすいため、
整枝や摘芯をこまめに行い日当たりが良いようにします。
日当たりの悪い場所で育てている場合は、
できるだけ日当たりの良い場所に移動させましょう。
5.生り疲れ
最初は普通に実が大きく育っていたけれど、
途中で実が大きくなりにくくなったというのであれば、
ナスの株が疲れてしまった=生り疲れの可能性があります。
肥料が不足していなくても、
ナスの株自体が肥料成分を吸いあげて養分にできる力がないと、
どうしても実を大きくすることはできません。
そんな時は、更新剪定をして株を休ませ蘇らせてあげましょう。
更新剪定をした後、1ヶ月ほどするとまた花がつき始めます。