こちらは、通販=てしまの苗屋 楽天市場店で購入した接ぎ木苗
ナスの苗を植え付けたら、元気がなくなったり、
購入した苗を持って帰ってき時点で、元気がないことがあります。
状態が深刻でなければ、あまり気にすることではありませんが、
中には回復しないまま枯れてしまうこともあります。
では、特に問題がなかったように見えた苗が元気をなくすのには、
どのような原因があるのでしょうか。
[ナスの苗 元気がない]
■水切れした
苗を購入して帰ってくる道中や、植え付け後に元気がなくなる場合は、
水切れを起こしているケースが多いです。
苗の販売が始まる頃には、日中の気温がぐんと上がる日もあります。
天気の良い日の車中は意外と高温になるため、
一気に水切れの症状が出ることがあります。
店舗によって苗の手入れの具合が違うため、
購入した時間帯によっては、その日の水やりを行っていない場合もあります。
植え付けた後、すぐに萎れて元気がなくなるのは、
まだ根付いていない状態にも関わらず、根鉢の土が乾いている時です。
根付いていないということは、まだ周りの土になじんでいません。
周りの土が湿っていても、根が水分を吸収できるのは、
根鉢分の土からのみになるため、根鉢が乾くと水切れとなります。
また、植え付ける時に、あらかじめ根鉢の土がしっかりと湿るように、
ポット苗に水を与えておきます。
植え穴にも水を入れて染み込ませておくことで、
根付いていない間も、水切れを起こしにくくなります。
このように水を与えて土に湿り気を与えれば、症状はすぐに回復します。
水切れの症状が出ているにも関わらず、長時間放置してしまうと、
正常に生育しなくなることがあるので注意しましょう。
■温度が低い
苗がまだ小さいうちに、冷たい風にあたったり、遅霜にあたったりすると、
葉がしんなりと萎れたり、生長点の新芽部分が倒れてしまうことがあります。
ナスは寒さに弱い野菜です。
特に株がまだ小さいうちは、適応力も弱いので、防風・防寒対策を行うようにします。
苗の植え付け時
約1週間で、元気に活着します
■根を傷めた
植え付けをする時に、根鉢が崩れたり、苗を乱暴に扱って根を傷めると、
元気がなくなったような症状が出ます。
ナスは根を傷めると回復に時間がかかります。
根が傷んでいると、土の中にある水分や養分をうまく吸いあげられません。
地下部分の根の元気がないと、地上部の元気はなくなります。
植え付ける時は、根を傷めないように気を付けましょう。
購入した時点で根が傷んでいることもあります。
特に、長期間在庫として店頭に並んでいた苗は、
ポットの底穴から長く根が伸びてしまい、茶色く変色していることがあります。
健康な根は白くてキレイな色をしています。
茶色くなっている部分は、本来の根の機能を果たしていないことが多く、
健康な根まで蝕んでいく可能性もあります。
購入した後、なかなか植え付けるタイミングが見つけられず、
長い間保管している場合も同様の症状が出る場合があります。
環境に慣らすため、購入から数日の間は植え付けない方法もありますが、
あまり長い間植えずに保管するのは良くありません。
一番花の蕾がついていないなど、特別な理由がない限りは、
購入から3~5日以内には植え付けるのが苗を健全に保ちます。
■苗が悪かった
購入した時点で、あまり良くない苗だったという可能性があります。
パッと見ただけでは、問題がなさそうな苗であっても、
実は調子を悪くしている場合があります。
根の張りや、揺らしてみてぐらつかない、全体的にしっかりとしているなど、
良い苗の条件に当てはまるものを選ぶようにします。
>>ナス 苗の選び方
いくら慎重に選んだとしても、突然調子が悪くなる場合もあります。
この場合は、人間の力ではどうしようもないので、仕方ありません。
様子を見て、生育しそうであれば養生をしますが、
悪くなるようであれば、早めに諦めて新しい苗を植え付けた方が得策です。
■病気にかかっている
萎凋病や青枯れ病などの病気にかかっていると、
日中に葉がしんなりと萎れたようになり、元気がないように見えます。
この場合は、夜になると葉が元の元気な状態に戻り、
また翌日が晴天だと萎れる症状が出ます。
萎れたり元気になったりを繰り返した後、萎れたまま戻らず枯れるため、
手のほどこしようがありません。
病気は、進行が早いため購入時から感染しているというよりも、
植え付けた後に感染している場合がほとんどです。
連作を続けていたり、以前に同じような病気にかかった場合は、
土壌消毒が必要になります。
病気に強い接ぎ木苗で回避できる場合もあるので、
苗選びの時の選択肢に入れておくのがお勧めです。
症状が出た株はすぐに処分しますが、
同じ場所にすぐに新しい苗を植え付けるのはやめておきます。
感染株が植えられていた場所には、原因菌が土のなかに多くいます。
同じ場所にナス苗を植えても、また感染する可能性が高くなるので注意します。