はやぶさ
はやぶさは、株式会社 サカタのタネから出ているナスの種子・品種名です。
はやぶさという品種名の由来は、収穫までのスピードにあります。
時速300キロを超える鳥・はやぶさのように、
スピーディーな収穫ができる極早生種で市場性の高い品種です。
サカタのタネという種苗店は、
1913年(大正2年)老舗の種苗店ということもあって、
はやぶさはプロの方にも愛されている人気の品種です。
■はやぶさの特徴
・極早生品種
促成栽培の場合、定植からわずか1ヶ月で収穫できる極早生品種です。
果実の色ツヤも良く、形も長卵形で崩れにくい特徴をもち、販売にも適しています。
・他品種との比較
一般的な他のナスの品種と比較しても、非常に着果性に優れています。
果実は順調に大きく太り、初期から多くの収穫ができます。
栽培後期でも生育がおちにくいので、
栽培期間をトータルで見ても収量が高く、多収性品種だと言えます。
草姿はやや小型で半開帳性なため、スペースを取らず、管理の手間が省けます。
・低温、高温に強い
さまざまな環境に適した品種です。
高温、多肥でも葉が茂りすぎることがなく、しっかり果実が育ちます。
単為結果性が強いので、低温時の石ナスも出にくく、
秀品率が高いことも人気の秘密です。
※石ナスとは?
石ナスとは、日照不足や水やり不足、肥料切れ、
低温時の着果、受粉が不完全などが原因となって起こるナスの障害です。
さまざまな原因がありますが、主な原因は受粉が不完全であること、
また、低温時の着果に良く起こります。
名前の通り、ナスの果実が石のように硬くなり、
とても食べられるものではありません。
はやぶさは、単為結果性ナスとも呼ばれる品種です。
単為結果性が強いナスは受粉をしなくとも着果・肥大するナスなので、
石ナスのリスクは減ります。
通常、石ナス対策としてトマトトーンを使ったホルモン処理を行いますが、
それを行わなくてもおいしいナスを着果・収穫することができます。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定