PC筑陽
PC筑陽は、タキイ種苗店のナスの品種です。
筑陽(ちくよう)は、九州地方原産とするナスの品種ですが、
現在は関東などでも人気のあるナスです。
PC筑陽は、そんな筑陽の良さを引き継いだトゲなしナスです。
ナスはヘタや茎葉に鋭いトゲを持っていますが、
そのトゲがほとんど見られなく、作業性の良い品種です。
PC筑陽の特徴と栽培のコツをご紹介します。
■PC筑陽の特徴
・トゲなしナス
ナスのトゲはとても鋭く、摘芯や摘葉、収穫、
さまざまな管理作業をする際に、
軍手など、手を保護するものが必須です。
しかし、PC筑陽などトゲなしタイプのナスの場合は、
ほとんどトゲが見られないので、とても管理が楽です。
また、ヘタについたトゲが果実に当たり、
ナスが痛むこともあります。
これも、トゲなしタイプのナスでは起こりにくいので、
秀品率を高めることができます。
・単為結果性に優れている
PC筑陽は、高い単位結果性を示すので、
虫による受粉や、ホルモン処理をしなくても果実が肥大します。
PC筑陽のPCは、「parthenocarpy」(単位結果)
という意味をもっています。
・秀品率が高い
筑陽同様、太い長ナスです。
曲がり果や石ナスなどの奇形果も少ないので、
果揃いが良く、とても見た目の良いナスが収穫できます。
・食味が良い
皮の柔らかい品種で、炒め物、煮物、焼きナス、
漬物にも適し、さまざまな調理法で食べることができます。
家庭菜園では、調理の幅の広い品種が好まれます。
主菜としても、副菜としても、箸休めにも使えるので、
たくさん収穫しても飽きが来ません。
■PC筑陽の栽培のコツ
・適作型
極早生種のPC筑陽は、促成栽培、半促成栽培から、
露地栽培、ハウス栽培まで、さまざまな作型に適します。
・接ぎ木栽培がおすすめ
接ぎ木栽培で栽培することによって、
土壌病害の防除と収量アップに繋がります。
おすすめは、トルバム・ビガーやトナシムといった強勢台木です。
・草勢を維持するコツ
基本的な栽培方法は筑陽と同じですが、
やや早めの肥培管理で、より草勢を維持することができます。
また、株が疲れないよう、
こまめに収穫することも草勢を維持する大切なポイントです。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定