真仙中長
真仙中長(しんせんちゅうなが)は、別名「サファイヤなす」、
「蔵王サファイヤ」と呼ばれています。
山形県山形市にてハウス栽培している漬物用の小ナスで、渡辺採種場の品種です。
サファイヤは、皆さんご存知のあのサファイヤが由来になっています。
サファイヤは、蒼玉や青玉(せいぎょく)とも呼ばれる青い綺麗な宝石です。
真仙中長は、この宝石のようにとても美しい果実をしています。
■真仙中長の特徴
・皮が柔らかくとてもおいしい
漬物用の小ナスとして流通している品種です。
とても皮が柔らかく良く味が染みます。
漬物にするのが最適ですが、炒め物、煮物、
一般的なナス料理との相性も良く、さまざまな調理に期待できます。
・真仙中長の旬
真仙中長の旬は、夏の6月~9月頃です。
この頃に収穫する真仙中長はみずみずしく、とてもおいしいです。
しかし、ハウス栽培で主に育てられている品種なので、
流通自体は3月下旬頃から11月頃まで続きます。
・産地
真仙中長は、山形県山形市の特産品として「サファイヤなす」、
「蔵王サファイヤ」という名前で商標登録されています。
そのため、真仙中長を「サファイヤなす」、
「蔵王サファイヤ」として販売出来るのは山形県山形市のみです。
渡辺採種場(松島交配)の真仙中長の種子を購入すれば、
家庭でもサファイヤなすが楽しめます。
やや小さめの千両ナスなので、栽培もしやすく、多収性のある品種です。
■真仙中長の栽培のコツ
・関東以西での作型、スケジュール
トンネル栽培の場合、1月に種まきし、
4月頭に定植させ、5月中旬~10月末まで収穫できます。
露地早熟栽培の場合、2月下旬に種まきし、
5月上旬に定植、6月から10月末まで収穫できます。
露地抑制栽培の場合は、4月下旬~5月中旬頃に種まきします。
定植は種まきから1ヶ月と3週間ほど見て行い、
その後約1ヶ月弱で収穫、他の作型と同じように10月末まで収穫できます。
サファイヤなすとしてはハウス栽培がメインとなっていますが、
このように露地栽培でも育てられる品種です。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定