ヒゴムラサキ
ヒゴムラサキは、熊本県の伝統野菜の「熊本赤ナス」を品種改良し、
育成された平成13年生まれの比較的新しいナスの品種です。
この品種は、種苗メーカーではなく、熊本県の農業研究センターが、
育成・発表した品種で、主に阿蘇・高森町にて多く生産されています。
■ヒゴムラサキの特徴
・ヒゴムラサキとは?
長さは約30センチほどで、
スーパーに並んでいる一般的なサイズのナスより長く太いのが特徴です。
また、熊本県の伝統野菜である赤ナスを品種改良した品種のため、
色は赤みのある紫色をしていて、とても鮮やかです。
アクの少ない甘みのある品種で、さまざまな料理に使え、
熊本県だけではなく、他県でもじわじわと人気を集めています。
・生食にも加熱調理にも向く品種
ヒゴムラサキは、果肉がとてもやわらかく、アクの少ない品種のため、
生でも加熱してもとてもおいしく食べられます。
生産者の方の話では、一番のおすすめは、「焼きナス」です。
しっかり甘みのあるナスで、とてもボリューミーなので、
ご飯のおかずにピッタリです。
生でも食べることができるので、ナスのサラダやお刺身など、
普段は食べない調理法でも食べることができます。
C)高見商店
■ヒゴムラサキの栽培のコツ
・種の入手方法
ヒゴムラサキは、熊本県天草市にある、
株式会社光延農園のホームページから種を購入することができます。
やや入手難易度が高いとされていた品種ですが、
インターネットでも購入できるので、今は、全国どこでも栽培ができます。
・栽培管理
苗の定植は、毎年3月中旬~下旬が適期です。
収穫期までに160センチを超えるほどの大きさになるので、
しっかりと支柱を立ててください。
・収穫
収穫は、5月下旬~11月中下旬頃までです。
収穫の最盛期には、早朝と夕方では大きさが大幅に変わり、ぐんと生長します。
そのため、収穫を迎えたら随時、早めの収穫を心がけ、
とり遅れないようにしてください。
なお、収穫適期サイズは、果実の長さが約25~30センチ、
重さも300グラムほどになります。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定