Categories: ナス 品種

万寿満茄子

万寿満茄子

 

 

万寿満茄子(ますみなす)は、カネコ種苗株式会社のカネコ交配のナスです。
このナスの最大の特徴は、果実の色で、全体的に黄緑色をしています。

 

一般的なナスというと、黒に近いような非常に暗い紫色をしていますが、
同じ野菜とは思えないほど、万寿満の色は淡い黄緑色でとても美しいです。

 

若いナスのようにも思えますが、万寿満のような黄緑色のナスは、
白ナスや翡翠ナス、青ナスなどとよばれていて、珍しいものの、いくつか種類があります。

 

今日はその中から、万寿満茄子(ますみなす)について、
特徴と栽培のコツをご紹介しましょう。

 

 

[万寿満茄子]

 

 

■万寿満茄子の特徴

 

・果実
果実の形は長卵形なので、普通のナスとあまり変わりませんが、
ヘタも皮も薄い黄緑色をしているので、見た目の違いはとても大きいです。

 

スーパーには並ばないナスなので、家庭菜園で珍しい品種の作物を育てたい、
という方にもピッタリです。

 

・草姿
草姿は立ち性で、暑さに強い性質です。
ナスは夏野菜ですが、日本の暑い夏に耐えられるかどうかはまた別の問題です。

 

暑さ対策が全く必要ないというわけではありませんが、
暑さに強い品種=家庭菜園でも育てやすい品種だと言えます。

 

・食味
万寿満茄子のような黄緑色をした白ナス(青ナスや翡翠ナスとよばれることもある)は、
やや皮がかたく、果肉が引き締まっている特徴があります。

 

そのため、皮をむいて調理することも多いナスです。

 

その分、果肉はとてもやわらかく、とろけるような食感が楽しめるので、
野菜宅配のオイシックスなどでは、「トロナス」と表現されていたこともあります。

 

煮もの系の料理には特に適していて、みずみずしく、
まろやかなナスの風味が楽しめます。

 

さらに、白ナスは生食もしやすいナスの品種です。

アクが非常に少ないので、お漬物にしなくとも、生でそのまま食べられます。

 

最近は有機野菜などを主に取り扱うレストランでも使われているなど、
生食できる白ナスの人気は高まってきていて、サラダにしたり、
バーニャカウダの具材にしたりなど、今までにはないナスを楽しむことができます。

 

 

 

 

■万寿満茄子の栽培のコツ

 

・適作型
トンネル早熟栽培の他、露地栽培と露地抑制栽培に適しています。

 

トンネル早熟栽培は一番長く収穫できますが、特別な資材も必要となるため、
家庭菜園では容易に育てられる、露地栽培で栽培するのがおすすめです。

 

・露地栽培のスケジュール
露地栽培の種まきの適期は、2月中旬頃です。

 

抑制栽培では、5月中旬頃から育てることになりますが、露地栽培の場合は、
割とまだ気温が上がりきらない頃から栽培することになります。

 

しっかりと寒害にあわないような工夫をして、丈夫な苗に育苗することが大切です。

 

定植の適期は、5月中旬頃です。
しっかりと丈夫な苗に育て、その苗を畑に定植させます。

 

その後、6月中旬頃から10月中旬頃までが収穫期です。
追肥をしっかりと行い、水切れ、肥料切れがないように管理します。

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定

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