両国
両国は、露地栽培・早熟栽培に適した米ナスで、八江農芸株式会社の品種です。
米ナスは300グラムを超える大きなものもたくさんありますが、
両国は、米ナスの中では小さく、約250グラム~300グラムが収穫の適期です。
その分、栽培開始から収穫までに必要な日数が短く、
米ナスの中でも「早生種」に区分されます。
両国の特徴と栽培のコツをご紹介します。
■両国の特徴
・米ナスとは?
米ナスは、「べいなす」と読みます。
「こめなす」と読んでしまいがちですが、
「米」とは、私たちが主食として食べている米ではなく、
米国、アメリカを指すため、べいなすと呼ばれています。
一般的なナスの果実の重さは、1つ80グラム~100グラム程度ですが、
両国は、米ナスの中でも小さいのに、250~300グラムの重さがあり、
ずっしりと重みのあるナスです。
また、ヘタが黒紫色ではなく、緑色なのも米ナスの大きな特徴の一つです。
・米ナスの調理方法
米ナスは、生食には適していません。
おすすめなのは、米ナスの大きさを活かしたグラタンやピザです。
米ナスを縦に半分にし、中の果肉をくり抜き、一口サイズに切り分けておきます。
パスタやひき肉など、お好みの具材と切り分けたナスを炒め、
米ナスの中に入れ、チーズを上からかけて、
トースターなどで焦げ目がつくまで焼きます。
見た目も豪華で、とてもおいしいナスのグラタンが出来ます。
ピザもとろける味わいが最高です
■両国の栽培のコツ
・早熟栽培
12月中旬頃に種まきし、2月中下旬に定植、
4月下旬~10月下旬まで収穫することができます。
・露地栽培
2月上旬に種まきし、4月中旬に定植、
6月中下旬~10月下旬まで収穫することができます。
・米ナス栽培のコツ
千両ナスなどと比べ、米ナスや水ナスは収量も少なく、
栽培が難しいとされていますが、
早生種の両国は、米ナスの中でも育てやすい品種です。
水と肥料をしっかりと与え、できるだけ早どりを心がけて栽培していけば、
長期間安定して収穫し続けることができます。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定