千里長茄子
千里長茄子は、福岡県にあるタカラタネ(宝種苗株式会社)のナスの品種です。
長ナスの品種の中でも特に市場性の高い品質の良いナスで、
家庭菜園やプロの農家の方にもおすすめの品種として知られています。
■千里長茄子の特徴
・黒紫色でツヤの良い大長ナス
九州地方は、大長ナスの生産がとても盛んです。
長崎県の新長崎長や、熊本県の赤ナスやばってんなす、
その他、久留米や福岡でも有名なナスの品種がいくつもあります。
千里長茄子も福岡県の種苗メーカーの品種で、
ナス栽培のしやすい環境でうまれたナスとしてとてもおすすめです。
千里長茄子は、新長崎長ナスと比較すると、
やや細めで、色ツヤが良いのが特徴です。
色濃く黒紫色でツヤのある千里長茄子は、
皮もとてもやわらかく、品質の良い優れた品種です。
・生育
草姿は立ち性で、草勢の強い品種です。
暑さにも耐性があり、真夏でもしっかり育つため、管理の手間が省けます。
葉が大きいので適度な摘葉が必要ですが、枝も太く、
ダイナミックに元気に育つナスです。
・果実
果実の大きさは、約35~40センチです。
九州地方の大長ナスには、40センチを超える大きなナスもたくさんありますが、
千里長茄子はそれほどには大きくならず、使いやすいです。
石ナスや夏の色ボケ果にはなりにくく、果実内の種も少ないので、
日持ちしやすく、品質の良いナスを安定して収穫することができます。
・調理
一般的に大長ナスは、皮が硬いとされているので、漬物には不向きです。
他の大長ナスと比較すると、千里長茄子は皮がやわらかいですが、
サイズも大きいため、漬物よりも加熱調理に適しています。
九州地方では、焼きナスにして食べるのが一般的です。
首~先の部分まで太さに差がないナスなので、火が均等に入りやすく、
おいしく食べられます。
果肉がやわらかいため、少々油を吸いやすいのですが、
それを逆手にとった煮物料理にもおすすめの品種です。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定