飛天長
飛天長(ひてんなが)は、サカタ交配の本長ナスの品種です。
暑さにとても強い品種なので、長い栽培期間の中でも元気に良く育ち、
品質の良いナスが最後まで楽しめます。
飛天長の特徴と栽培をご紹介します。
■飛天長の特徴
・品質の良い果実
果実はしっかりとした太さがあり、ひょろひょろとした長ナスというよりは、
ずっしり重みが感じられます。
果肉は色も美しく柔らかいので、さまざまな料理に適しています。
特に、飛天長でつくる焼きナスは絶品です。
・栽培後期まで元気に育つ
収穫適期は、5月下旬~10月と長いです。
暑さにも強く、生育の良い品種なので、
この長い収穫適期の最後まで、しっかりとした元気の良いナスが収穫できます。
■飛天長の栽培のコツ
・連作障害
ナス、トマト、ジャガイモなどのナス科の作物の連作は約4~5年あけます。
・栽培環境
植え付けの2週間前に1平方メートルあたり、苦土石灰150グラム、
1週間前に完熟堆肥3キロと有機配合肥料150グラムを入れ良く耕し、
畝幅150センチ、株間を60センチとります。
・種まきと植え付け
育苗箱やポットを使い、苗を育ててから植え付けます。
種は5ミリほど覆土し、日中28度~30度、夜間20度ほどの地温を保てば、数日で発芽します。
苗は本葉2~3枚でポリポッド(4号)に植え替え、一番花が咲く手前で畑に植え付けます。
・管理
ナス栽培は支柱を立てて、3本仕立てで育てます。
夏の暑さが来る前、7月下旬頃に主枝と側枝2本を切り戻して、
新しい枝を伸ばすと、秋ナスまで楽しむことができます。
・病害虫の防除
気をつけたいのは、梅雨時期の過湿と生育・収穫最盛期の肥料切れ、水切れです。
これらに気をつければ、病気や害虫の発生は限りなく抑えることができます。
・収穫適期
開花後約15~20日すると、収穫適期サイズの長さ28センチ、重さ200グラムほどまで育ちます。
品質の良いナスを収穫するためにも、適期を迎えたナスはその日の早朝に収穫するようにしましょう。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定