Categories: ナス 育て方

ナス 育て方 初心者編

ナスを初めて育てる時は、植え方や水やり、
さらに、摘芯、更新剪定など分からないことが多いと思います

 

 

それでも自分の手で育てたナスを収穫して、食べてみたい!

そんな方に、難しいことはせずに最低限の手入れと世話で、
チャレンジできるナス栽培のコツをご紹介します。
*詳細をご覧になりたいときは、青色のリンク先をご参照ください。

 

 

[ナス 育て方 初心者編]

 

 

■地植えかプランター栽培か

 

ナスを育てる時、庭のスペースがある場合は地植え、
そうでないときは鉢やプランターでの栽培を考えることでしょう。

 

地植えと容器栽培では、どちらが初心者向きなのでしょうか。
それまで植物を育てた経験にもよるとは思いますが、
初心者の方であれば容器栽培が育てやすくお勧めです。

 

容器栽培は、土を耕す必要がなく、
容器・鉢底石・培養土・苗・支柱・紐・スコップ・ハサミを用意するだけで、
植え付けから収穫まで行うことができます。

 

ナスは連作などをすると病気にかかりやすくなりますが、
新しい培養土を使えば、病気にかかりにくいです。

 

また時間帯によって日当たりが変わる場所や、
台風など強風の被害に合いやすい場所でも、容器栽培は移動が容易です。

 

目の届くところに置きやすいという利点もあるため、
追肥や水やりなどの日頃の管理がとてもしやすいです。

 

下記の2点が満たされると良いナスが収穫できるはずです。
・深型菜園プランター(容量30リットル)以上を使用
・新しい野菜用培養土を必ず使う

>>ナス プランターの育て方

 

 

ナスの苗の選び方

 

 

■育てやすい苗は?

 

ナスを種から育てる場合、3月中旬に種を撒くため加温設備が必要です。
なので、初心者のかたは、ナスの接ぎ木苗を購入して育てたほうが安心です。

 

ナスにはたくさんの品種があります。
いつも見かける形、丸い形、細長い形と色々ありますが、
初心者の方では育てるのが少し難しい品種もあります。

 

たくさんある中で育てやすいのは、やはりスタンダートな中長ナスです。
代表的な品種は「千両二号」です。
栽培しやすく、家庭菜園にも向いています。

 

千両2号は、初めてでも育てやすく、味も良いのが魅力的です。
さらに、その千両2号を改良して、葉や茎のトゲをなくした、
とげなし千両二号」もお勧めです。

 

小さなお子様と一緒にナス栽培を楽しみたいなら、
触っても危なくないトゲなしナスは安心ですね。

 

他にも、賀茂ナスや大長ナス、白ナスなど、少し珍しいタイプのナスがあります。
珍しいナスはやはり育てる時の注意点も多いため、
何度かナスを栽培して慣れてきた頃にチャレンジすると良いでしょう。

 

 

植え付け後、敷きわらやマルチをすると病気にかかりにくくよく生育します

 

 

■植え付けの時期は?

 

ナスは寒さが苦手な野菜です。
苗が寒さに当たると、葉が傷むだけでなく、枯れてしまうこともあります。

 

ナス苗の植え付けの適期は、4月下旬~5月中旬です。
これより早く植えると、遅霜に当たったり、急激に気温が下がるなど、
ナスの苗の生育を妨げることが多いです。

 

確実に生育気温が確保できる、
5月上旬~5月中旬頃を狙って植え付けましょう。

 

■水やりのコツ

 

ナスは、インドの高温性野菜で乾燥に弱い植物です。
土を必要以上に乾燥させると、根が傷んで大きなダメージを受けます。

 

ダメージからの回復にも時間がかかるため、収穫に至らないこともあります。
かといって、常に水浸しにしていると、今度は過湿になって根が傷みます。

 

水切れさせず、過湿にしないようにするのがナス栽培の最大のコツです。
土の表面が乾いたら、水をたっぷりと与えましょう。

 

容器栽培の場合、容器の底から水が出てくれば、
土全体に水が染み込んだサインです。

 

夏になると、気温が高くナスの生育も活発になるため、土が乾きやすくなります。
朝に水やりをしても、夕方には土が乾いていることも多々あります。

 

そんな時期は、夕方にも水を与えておくと安心です。
>>ナス 水やりのコツ

 

 

■追肥のコツ

 

実を収穫するための野菜を育てる時、追肥は必要不可欠です。
ナスは5月に植え付けた後、順調に育てば6月中旬頃から収穫が始まります。

 

枝や葉を伸ばし花を咲かせ、実を育てるので、かなりの養分を必要とします。
ナス自身が行う光合成だけでは、
花を咲かせ実をつけるだけの養分を作るのは難しいものです。

 

茄子は肥料食い」と言われるように、
養分が切れて生育不良にならないために、追肥が必要なのです。

 

植え付けを行ってから2週間後から追肥を始めます。
化成肥料を与える場合は、土1リットルに対して1g与えます。
頻度は2週間に1回です。

 

何リットルの土が入っているのか分からない、
2週間ごとは忘れそうという場合は、液体肥料が使いやすいです。

 

液体肥料は、規定通りに薄めたものを1週間に1回、水やりの代わりに与えます。
これなら何曜日は追肥をする日と決めておけば、忘れにくくなります。

 

どの肥料を選べば良いか分からない時は、
ナスやトマトなど実のなる野菜用の肥料が販売されています。

 

市販の肥料は、窒素・リン酸・カリが同じ量だけ入っているか、
リン酸やカリがやや多めに入っています。
>>ナス 肥料の与え方と時期

 

 

■一番花を着果させよう

 

一番最初についた花のことを「一番花」と呼びます。
そこについた最初の実を「一番果」と呼びますが、
ナス栽培では、この一番果に実ををつけることがとても大切です。

 

一番花が開花したら、軽く指で花をはじいて人工受粉をしておきましょう。
なお一番花の実は小さいうちに収穫すると、後の収量が上がります。

>>ナス 受粉のコツ

 

 

わき芽を活かすと格段に収量が増えます

 

 

■仕立て・わき芽かき・摘芯

 

ナスを育てる時、枝を伸ばしたままにすると、無駄な所に養分を使ってしまいます。
枝(わき芽)を整理して、伸ばす枝と摘む枝とをはっきりさせます。

 

ナスの3本仕立て

 

 

ナスは主枝を2本か3本育てますが、
初心者の方であれば、3本仕立てが分かりやすいでしょう。

 

一番最初に咲いた一番花のすぐ下の節から出るわき芽を育て、
一番花のついた枝とともに主枝として伸ばします。

 

それよりも下から出てくるわき芽は、不要なわき芽なので、
小さいうちに手で摘んでおきます。

 

主枝として伸ばしている枝からもわき芽が発生します。
このわき芽にも実をつければ、各段に収穫量は増えるのですが、
摘芯をどのようにするか分からないことが多いと思います。

 

もし主枝から伸びるわき芽の摘芯が難しい場合は、
すべてのわき芽を摘んでしまってもかまいません。

 

主枝を伸ばせば、主枝にも花芽は発生します。
わき芽をすべて摘むことで収穫量は減りますが、

 

それでも花芽のついた枝を不要に切り落としてしまうよりは、
確実に品質の良い実の収穫が可能になります。

 

野菜栽培に慣れてきたら、摘芯を繰り返して収量を上げていきましょう。
>>ナス わき芽かき 摘芯

 

 

嬉しい収穫です!

 

 

■収穫のコツ

 

中長ナスの場合、10cm~15cmが標準的なサイズです。

あまり大きくなるまで実をつけていると、株が疲れるので、
12cm~13cm頃に収穫するとちょうど良くなります。
>>ナス 収穫時期は?

 

・更新剪定=切り戻し剪定
猛暑は、暑さと成り疲れで株がバテてしまいます。
秋にもナスを楽しむために、真夏に切り戻し=更新剪定をします。

 

7月下旬~8月上旬頃に、主枝と側枝2本を半分~3分の2に切り戻します。
1つの枝に葉は2~3枚残します。

新しい枝が育ち、秋にまた美味しい実が収穫できます。
>>ナス 更新剪定

 

■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方

nasudaisuki

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