しずる
しずるは、大和農園グループで販売しているナスの品種です。
現在の日本のスーパーに並んでいる野菜は、
ほとんどF1品種と呼ばれる交配品種です。
異なる系統、品種を交配することによってうまれたF1品種は、
病害虫への耐性、高収量など、さまざまなメリットがあります。
しずるは、そのF1品種で、とても育てやすく高収量が望める品種です。
特徴と育て方のコツをご紹介します。
[しずる]大和農園グループ
■しずるの特徴
・小ナスとして収穫できる
収穫適期の大きさは、約8~10センチほどですが、
約5センチほどで収穫すれば、小ナスとしても収穫できます。
家庭菜園では、なるべく早採りすることが基本なので、
5センチを超えたら収穫するくらいが樹が疲れず長期的に収穫できます。
・早生種で着果性が高い
生育は早く、良く着果するので収量も自然と多くなります。
とても育てやすく、変形果、奇形果の発生も少ないため、
商品としてしずるを栽培しているプロも多いです。
・アクが少なく甘みがある
皮は柔らかいですが、弾力があり、とても食感の良いナスです。
生で食べても甘みがあり、アクの少ない品種なので、
浅漬けにするのがおすすめです。
小ナスで収穫した場合、まるごと浅漬けにするのが贅沢の極みです。
しずるは漬け物も美味しい♪
■しずるの育て方のコツ
・種の入手方法
大和農園グループさんは、オンラインショップがあるので、そちらから種を購入することができます。
しずるの場合、小袋(50粒)で、一般価格464円です(2017.04.24現在)。
・種まきの準備と適期
しずるは水ナスなので、一般的な品種と比べ、やや水分要求が高いです。
そのため、少しだけ畝を低くして栽培環境を整えます。
また、元肥は一般的なナス栽培と同様に施します。
ナスは肥料を好みますが、過剰に与えると、
根が伸びなくなったり、石ナスの原因になったりするので気をつけましょう。
種まきは、3月下旬~5月上旬です。
梅雨明け後~夏までは、水切れを起こさせないよう、しっかりと水やりを行ってください。
・定植適期
定植は、1番花の開花時期に行います。
これ以上若い苗の段階で定植させてしまうと、木ボケや、着果が遅れる原因になります。
しずるは生育が旺盛なので、密植は避け、株間は50~70センチほどとります。
・水分管理
定植後は、株元にしっかりと水を与え、早く根付くようにさせます。
収穫期は、順調に肥大できるよう、やや水やりを多くします。
水ナス栽培は、水分管理が特に重要です。
収穫期に水切れを起こすことが多いので、
一般的な品種よりも、10~20%ほど多めに水を与えてください。
・追肥
収穫ができるようになった頃を目安に追肥を行います。
その後は、着果状況と生育スピードを見ながら、約2週間に一度追肥を行っていきます。
・整枝
しずるは、他の水ナス栽培と同じく、2~3本仕立てにします。
主枝と一番花のすぐ下、その下の側枝をメインに伸ばしていきます。
枝数が増えるほど収穫はたくさんできますが、その分、水と肥料が必要です。
また、摘葉や整枝は、草勢を悪くしないために、少しずつ行うのがポイントです。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定