もちもち田楽ナス
もちもち田楽ナスは、もちもちとした食感が楽しめる米ナスの品種です。
サントリーフラワーズの「本気野菜ナスシリーズ」の仲間です。
名前の通り、味噌田楽に向いているナスですが、
煮崩れしにくいので、さまざまな調理に応用できます。
もちもち田楽ナスの特徴と育て方のコツをご紹介します。
■もちもち田楽ナスの特徴
・丸い米ナス
もちもち田楽ナスは、約15~18センチほどが収穫の適期です。
見た目は丸ナスに非常に似ていますが、もちもち田楽ナスなどの米ナスは、
ヘタの色が緑色をしているので、丸ナスとの違いは、一目瞭然です。
・とても丈夫
他のナスと比べると生長はゆっくりですが、
株はとても丈夫で、太い枝がしっかりと伸びます。
収量も多く、コンスタントに収穫出来るので、家庭の食卓にも並べやすい野菜です。
・煮崩れしにくい
米ナスは、丸ナス同様、果肉がとても硬く締まっているので、
煮崩れしにくい特徴があります。
もちもち田楽ナスは、その中でも味噌田楽に向いているとされていますが、
ナスのグラタンや、ラタトゥイユ、カポナータなどの、
洋食にも使える食材なので、調理の幅が広がります。
家庭菜園で野菜を育てるのが好きな人はもちろんのこと、
料理が好きな人におすすめしたい品種のひとつです。
お肉たっぷりの田楽もおいしいです
■もちもち田楽ナスの栽培のコツ
・植え付け前の準備
ナスは連作障害が起こりやすい野菜なので、
ナス科の作物を育てたことのある場所での栽培は、
約5年ほど間隔を空けるのがベストです。
もちもち田楽ナスは、プランターでも栽培ができるので、
連作障害が不安な方は、新しい土で、プランター栽培を行うと良いでしょう。
植え付けの2週間前に、1平方メートルあたり、苦土石灰を150グラムほど、
1週間前までに完熟堆肥3キロと、有機配合肥料200グラムほどを入れ、良く耕しておきます。
・植え付け
もちもち田楽ナスの栽培で一番気を付けたいのは、定植時期です。
充分に気温が上がる5月頃になったら定植し、
その後も寒い地域では、苗カバーなどを使って、充分に保温して育てます。
・肥料
ナスは、多くの肥料を与えて育てる野菜なので、
植え付け後からは、15日に1回、追肥を行います。
夏場は、水やりの代わりに液体肥料の1000倍液を与え、追肥としても良いです。
・水やり
プランター栽培の場合は特に、水切れを起こしやすいので、
充分に水やりを行うことを忘れないでください。
この時、葉の裏側にもしっかりと水を与えると、病害虫の予防になります。
・病害虫
灰色カビ病、ハダニ、アブラムシ、アザミウマなどが発生しやすい病害虫です。
これらが発生した場合は、すぐに適切な薬剤を使い、防除します。
また、ヨトウムシや、テントウムシに似たテントウムシダマシを見つけたら、
見つけ次第すぐに捕殺してください。
・収穫
もちもち田楽ナスは、約15~18センチ程度に育ったら随時収穫を行います。
15センチ以上の大きさになると、株が疲れるので、コンスタントに収穫するためにも、
あまり大きく育てようとはせず、15センチを超えたら収穫するようにしてください。
ヘタにはトゲがあるので、充分注意しながら収穫を行います。