サラダ紫 C)神奈川県農業技術センター
サラダ紫は、神奈川県にある農業技術センターと、
老舗種苗店として知名度の高いサカタのタネが共同開発した、
ナスの一代交配種です。
この品種は、平成19年の10月の品種登録を出願して、
平成21年の3月に登録された、比較的新しいナスです。
サラダ紫とは、いったいどのような品種なのでしょうか?
サラダ紫の伸び伸びした草姿 C)神奈川県農業技術センター
■サラダ紫の特徴
・果実
サラダ紫は、ちょっと変わった巾着型のナスです。
水ナスに近く、果実をぎゅっと握ると、果汁がじゅわっと流れ出ます。
そのため、その小ぶりなフォルムからは想像できないほど、
果実にはずっしりとした重さが感じられます。
水分を多く含んでいるだけではなく、糖の含有量も多いので、
灰汁は少なく、フルーティーです。
・食味
品種名に”サラダ”とあるように、サラダなどの生食に適した品種です。
食感はやわらかく、フルーツのような、甘味さえ感じられます。
サラダ紫に限りませんが、サラダナスと呼ばれるナスの種類では、
時折、その味をリンゴのように例える人も多いです。
これならば、ナスが苦手な人でも食べられるかも知れませんね。
・美味しい食べ方
サラダ紫は、ドレッシングやポン酢との相性が良いので、
生のままスライスして、ドレッシングやポン酢をかけるだけで、美味です。
手軽に食べられるのは、うれしいポイントです。
もちろん、加熱調理しても美味しく食べられます。
加熱調理しても、食感があまり変わらず、ぐにゃっとしないので、
食べ応えも感じられます。
・草姿
葉の色は一般的なナスよりも色濃く、花の数が多いです。
サラダ紫のふっくらした花房 C)神奈川県農業技術センター
■サラダ紫の栽培のコツ
・栽培方法
サラダナスというと少し珍しい育て方をするのかと思いきや、
意外と、一般的なナスの栽培方法と変わりません。
ただし、水分を多く含んだナスとなりますので、水切れは厳禁です。
水もちの良い土壌水分多めの畑で栽培しましょう。
・整枝
株元までしっかりと太陽の光を浴びさせたいので、
こまめに整枝を行います。
日光が当たることで、果実の色ツヤも良くなり、
見た目的にも優れたナスを収穫することができます。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定