大竜茄子
大竜茄子は小林種苗株式会社の本長系大長ナスの品種です。
千両や千両二号などの中長ナスの人気は強いですが、
大長ナスも大竜茄子のように極早生で育てやすいものも増え、
ここのところ人気があがってきています。
■大竜茄子の特徴
・果実
本長系大長ナスに分類される大竜茄子は、
大きく育てると約40センチもの大果になります。
しかし、約15センチほどから収穫ができるので、
漬物にする時は小さめの約15センチ、
焼きナスなどは大きめの約35センチほどで収穫すると良いです。
だいたい30センチが平均収穫サイズになります。
果実はとても柔らかく、ツヤがある濃い紫色をしていて、
石ナス・ボケナスなどの発生も少なく、秀品率の高い品種です。
・草姿
草姿は半開帳性で葉は中くらい、
茎はやや細いものの枝分かれが良く、生育の強い品種です。
暑さにも強く、ミナミキイロやアザミウマなど、
害虫の被害も少ない品種でとても育てやすいです。
■大竜茄子の栽培のコツ
・定植
定植は、一番花が開花した頃を目安に植え付けてください。
・植え付け
苗姿はややヒョロヒョロとしたものが良く、
茎の太さは、1センチに満たないくらいがベストです。
畝幅は約200センチ、株間60~70センチの2条植えにしてください。
大長ナスなので、スペースをしっかり取って栽培するようにします。
・元肥
元肥は完熟堆肥などの有機質肥料と緩効性肥料を主体とします。
初めに苦土石灰を少し多く施しておくと良いでしょう。
大竜茄子は多収性品種のため、肥料切れは厳禁です。
初期の収穫から遅れないように、随時追肥を行っていきます。
・ホルモン処理
自根栽培の場合のホルモン処理は低温時に、
接木栽培の場合は始めの強制着果に必要となります。
開花する1日前から1日後までの花へ、
トマトトーンの50倍液をかけ、ホルモン処理を行います。
・栽培スケジュール
露地栽培の場合、2月中旬に種まきし、
5月中旬に定植、その後約1ヶ月で収穫期を迎えます。
秋ナスまでしっかりとれる11月上中旬頃まで長く収穫できる多収性品種です。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定