揚げてトルコ
揚げてトルコは、珍しい白ナスの品種です。
トキタ種苗店の「なすコレ」のシリーズの一つで、
グリル、ソテー、揚げ物などの加熱調理に適した品種です。
スーパーには出回ることのない美味な白いナスなので、
家庭菜園で育ててみてはいかがでしょうか?
揚げてトルコの特徴と育て方のコツをご紹介します。
■揚げてトルコの特徴
・ツヤのある白色のナス
たまに見かけることがありますが、
ほとんど、スーパーで買うことのできない珍しい白ナスです。
ナスの色は、ナスニンと呼ばれる紫の色素によって色づいていますが、
揚げてトルコなどの白ナスはその色素を持たない分、
クセがなく、色移りが避けられます。
白ナスは、一般的な紫色のナスと比べると皮がしっかりしていますが、
果肉はとても柔らかく、加熱するとトロトロの食感を味わえます。
他に、イタリアのホワイトベルや、グレーテルなどの白ナス品種が有名ですが、
トキタ種苗店さんの揚げてトルコも絶品です。
・楕円形でしっかりとした形
形は楕円形で、長さは13センチ、直径11センチほどが収穫の適期です。
重さは500グラム以上にもなり、凄くしっかりとしたナスが収穫できます。
・加熱調理に適している
前述の通り、グリル、ソテー、揚げ物などの加熱調理に適した品種です。
天ぷらは衣がつくため、美味ですが白ナスらしさが感じられませんね。
グリル、ソテーなどの調理法で、肉料理の付け合わせにすると、
彩りも良く、紫色のナスと比べ、ゴージャスな印象を受けます。
トロトロの美味しいナスです
■揚げてトルコの栽培のコツ
・土づくり
1平方メートルあたり苦土石灰を150~200グラム、
完熟堆肥を5リットルほど入れます。
また、肥料はN:P:K=8:8:8くらいの化成肥料を、
150~180グラムほど入れて良く耕します。
・植え付け
3本仕立てにする場合、株間は約65センチを目安に、
120センチほどの畝に一条植えしていきます。
プランター栽培は、深さが十分にある大き目のものを準備しましょう。
ナスは根をぐんぐん伸ばすので、水もちの良い土を入れて育てます。
・定植後の管理
ナス栽培において、注意したいのは肥料切れと乾燥です。
果実の太りや、着果に大きく影響するので、水やりを十分に行うこと、
また、追肥も忘れずに行います。
・追肥
1回目の追肥は、定植後一週間ほどが目安です。
1回あたり化成肥料40グラム程度を与えて、耕します。
この時、根を傷つけないよう十分に気を付けてください。
2回目以降は、二週間に1度が目安です。
・夏の暑さ対策
日本の夏はとても暑く、栽培に悪影響を及ぼすこともあります。
本格的な真夏を迎える前に、敷きワラやマルチング資材を用いて、
地温上昇を和らげてください。
・収穫
ナスは、ヘタの下の色が変わりきらないうちの収穫がおすすめですが、
揚げてトルコなどの白ナスの場合、それが分かりにくいため、
主に長さや、直径で適期を伺います。
長さ13センチ、直径11センチほどを目安に、
早め早めに収穫し、なり疲れを防ぐようにしましょう。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定