長岡長
長岡長(ながおかなが)は、タキイ種苗株式会社で育成されたナス品種です。
タキイ種苗店さんの品種を見ても、長ナスは、黒陽、築陽、長者など、
いろいろな品種がありますが、長岡長は特に、皮・果肉の柔らかい品種です。
長岡長の特徴と育て方のコツをご紹介します。
[長岡長]タキイ種苗
■長岡長の特徴
・暑さに強い
近年の日本の夏はとても暑いです。
毎日のように、真夏日を観測する地域もたくさんありますので、
日本におけるナス栽培は、耐暑性の高い品種の方が容易です。
長岡長は耐暑性が強いので、暑い地域でも育てやすい品種です。
・使いやすいサイズ
収穫適期サイズは、21センチで、太さも中くらいです。
ヘタが小さくツヤのある品種で見た目も良く、とても使いやすいサイズです。
・皮と果肉が柔らかい
皮が硬いものは、口に入れた時に皮の残りが気になるものですが、
長岡長は皮も柔らかく、果肉と一緒に口の中に溶けていきます。
・節間がやや短く、枝が太めで誘引しやすい
後ほど詳しく紹介しますが、長岡長はとても誘引しやすい品種です。
ナスの管理は整枝や、誘引が大変とされていますが、
簡単に誘引することができます。
■長岡長の栽培のコツ
・支柱の立て方と誘引
ナスの高さは、約100センチ前後です。
それ以上に生育させることもできますが、通常更新剪定を行うので、
50~70センチくらいのところで切り戻しを行います。
そのため、支柱は高くても120センチほどもあれば、充分です。
一般的な仕立て方は、V字に支柱を立てる方法です。
ビニール紐を20~30センチ間隔で張れば、
しっかりと枝を垂らさずに誘引することができます。
・更新剪定
耐暑性の高い長岡長でも、真夏は品質が低下しがちです。
そこで、おすすめなのが「更新剪定」です。
更新剪定の適期は、7月中旬~8月上旬頃で、各主枝を1/3~1/2ほどに切り戻します。
こうすると、約1か月後には、元気で美味しい秋ナスを収穫することができます。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定