黒船
黒船は、早熟栽培、露地栽培、
ハウス抑制栽培の作型に適している夏秋ナス品種です。
黒船は、八江農芸株式会社(ヤエタネ)のオリジナル品種で、中晩生です。
■黒船の特徴
・耐暑性、耐湿性に優れている
日本でのナス栽培では、梅雨の時期の多湿対策や、
真夏の暑さ・乾燥対策が必須です。
整枝して風通しを良くしたり、マルチングをしたり、
できる作業はたくさんあります。
品種自体が暑さや湿度の変化に弱いものですと、
病気にかかりやすくなるなど、さまざまな短所があります。
黒船は、暑さや湿度に強い品種なので、
梅雨の時期や真夏の管理がとても容易で、季節を問わず、
草勢を保つことができます。
・草姿
半開帳性で主枝・側枝が太く、しっかりとした株に育ちます。
丈夫な性質なので、家庭菜園でも安心して育てられます。
・果実
果実は、約25センチ前後が標準サイズです。
とても使いやすい長ナスで、さまざまなナス料理に使えます。
家庭でもこのサイズのナスは使い慣れていると思いますので、
スーパーで買ったナス同様、炒め物、煮物、漬物、いろいろな料理が楽しめます。
まず漬け物が美味しいです
■黒船の栽培のコツ
・若苗で定植させる
定植の適期は、4月~5月上旬です。
この頃は気温が徐々に上昇しますが、
最低気温は意外と低く、10度前後となります。
ここで老化苗を定植させると活着が悪くなるため、
低い温度でも元気に育つ若苗で定植させることを意識してください。
炒め物、天ぷら、ピザにも美味しいです
・整枝などの管理
2番花が咲く頃には資材を使い、誘引の準備をしておきましょう。
しっかり誘引して内側まで日光が届くようにすると、
内向枝も充実し、果実が良くなります。
また、整枝・摘葉することで、株も一段と元気になり、
より良い果実を収穫することができるようになります。
・草勢の管理
ナスは株の元気がなくなると、果実の首の部分が細くなるので、
やや細くなってきたと感じたら、水やり代わりに液体肥料を与え、
草勢が回復するように努めてください。
また、それ以外にも追肥は必要です。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定