うすむらさき
うすむらさきは、奈良県天理市にある大和農園グループが作った、
ナスの品種で、「天理交配 うすむらさき茄子」という名で販売されています。
名前の通り、一般的な黒っぽい紫色のナスとは違い、
白と薄い紫色のコントラストがとても美しいナスです。
こちらでは、うすむらさきの特徴と育て方のコツをご紹介します。
白ナス系に属するナスですが、日本では珍しい品種の1つです。
イタリアのナスには、日本のナスの色とは違う緑色、白色、紫に、
模様が入ったものなどがあり、どちらかと言えば、
うすむらさきは、日本のナスよりイタリアナスの見た目に近いです。
■うすむらさきの特徴
・早生豊産種
生育が早く、たくさんの収穫が望める品種ですが、
とり遅れてしまうと品質を大きく落とすことがあります。
早生種であり、たくさん収穫できることを頭に入れ、
できるだけ小まめに早どりすることをおすすめします。
・鈴なり状に着果する
果実の色と同様、淡い紫色の花を咲かせ、見た目も楽しめるナスです。
開花は房成り状で、果実も鈴なりに着きます。
この珍しい着果習性も、うすむらさきの特徴の1つです。
・収穫適期サイズ
果実は大きく長く育てることができますが、
食用にする場合のおいしいサイズは、約12~15センチほどです。
やや小さいくらいの大きさで収穫し、食べるようにしてください。
・料理に幅広く使える
うすむらさきは、和洋中、さまざまな料理に使うことができます。
一般的なナスの黒紫色は色うつりが懸念されますが、
うすむらさきは皮の色がうつらないため、
見た目も鮮やかで、料理に幅広く使えます。
■うすむらさきの栽培のコツ
・栽培適期
露地早熟栽培の場合、2月中旬すぎに種まきをし、5月頭に植え付け、
6月上旬~10月中旬まで収穫することができます。
*近畿地方を標準とした場合
そのほか、ハウス栽培、小型トンネル栽培、抑制栽培に適しています。
露地栽培の場合、だいたい6月頃まで種まきを行うことができます。
・収穫時期
種まき後、約70日で収穫できるようになります。
先述の通り、大きくなりすぎないように注意しながら収穫を行います。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定