仙台長茄子
仙台長茄子は、仙台名物でもある長茄子漬けに使われている、
非常に細く長いナスで、固定種の1つです。
江戸時代に九州から東北に伝わったといわれる仙台長茄子は、
どのようなナスなのでしょうか?
■仙台長茄子の特徴
・仙台長茄子の歴史
仙台長茄子の歴史は、今から400年以上前の話からはじまります。
豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄の役)の帰りに、
伊達藩が、博多より茄子の原種を持ち帰ったのが、後の仙台長茄子です。
その後、領内で栽培され続け、現在のような細く長い形へ変わりました。
江戸時代中期以降の文献には、度々、仙台長茄子が登場しています。
その文献には、「暑さを避けて長茄子の漬物で水漬け飯を食べた」
と書かれていて、仙台長茄子の昔からの人気ぶりが伺えます。
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・早生系の長ナス
博多より持ち帰ったとされる長ナスなので、元々は九州のナスですが、
九州で人気のある晩生種の大長ナスとは違い、仙台長茄子は、
細くて早生種なのも特徴の1つです。
・食べ方
仙台名物として知られているのは、仙台長ナスを使った漬物ですが、
煮物や焼き物、さまざまな料理に使用することができます。
とても肉質の柔らかい固定種なので、とろける食感も味わえ、
味の良いナスです。
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■仙台長茄子の栽培のコツ
・種まき
ヒーターなどを使い、育苗中に温める温床育苗で栽培すれば、
冬の時期から栽培することも出来ますが、一般的な栽培方法としては、
5月以降が種まきの適期です。
発芽までは約2週間なので、その間、水やりを欠かさず行い、
適度な湿り気を保つようにしてください。
・植え付け
寒害にあうと、根が傷み、株ごとやられてしまうこともあるので、
地温が18度以上に上昇した頃合いを見計らって植え付けを行います。
また、株間は60センチ以上広く取り、葉の一枚一枚にしっかり、
日光が当たるようにして栽培します。
・水やり
関東ではとくに、真夏に乾燥してしまうケースも多いので、
土が白く乾いてしまうほど乾燥が見られるときは、充分に潅水を行います。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定