山紫長
山紫長(さんしなが)は、カネコ種苗の長ナスの品種です。
山紫長は、暑さ・寒さ、気温の変化に強い品種で、
ツヤが良く、高品質のナスをたくさんとることができます。
山紫長の特徴と栽培のコツをご紹介しましょう。
■山紫長の特徴
・特性
草姿は、半立ち性で、側枝の出が良く、草勢も強いです。
夏季に強いのはとても魅力的です。
高温時でも、成り休みがなく、収量を確保できます。
・果実
果実の形はスマートな細長い形をしています。
それほど大きくはなく、約15~16センチ程度がとり頃です。
色ツヤも良く、品質の高いナスを収穫できます。
・味
肉質はぎゅっとしまっていて、煮炊きやお漬物などに適しています。
山紫長は、たくさんとれる豊産種ですので、お漬物にしたり、
炒め物にしたり、煮物にしたりと、いろいろなバリエーションで楽しめます。
まず、漬け物で味わいたい山紫長
■山紫長の栽培のコツ
・適作型
加温・無加温ハウス栽培、トンネル早熟栽培、
露地栽培、露地抑制栽培と、幅広い作型に適しています。
家庭菜園では、基本の露地栽培がおすすめです。
・露地栽培のスケジュール
種まきの適期は、2月下旬~5月中旬頃までと、
一般的なナスと比べて、早い時期から種まきを開始できます。
これは、山紫長が暑さや寒さに強いためです。
2月下旬頃に種まきした場合は、5月中旬頃に定植を迎え、
6月上旬頃から10月中旬頃まで、長く収穫することができます。
ただ、2月下旬は地域によってはまだ霜がおりることも多いので、
霜の被害にあわないような気温になってからが、おすすめです。
・摘葉
ぐんぐんと伸びる性質なので、過繁茂には気を付けて、
採光性・通気性を気にして栽培するのが良いでしょう。
摘葉は一度に多くの葉を摘み取ると、株に影響が出やすいので、
数枚ずつをこまめに行うのがポイントです。
・収穫
山紫長は豊産種かつなり休みが少ないので、たくさんとれます。
しかし、それは同時に株に負担をかけることとイコールなので、
なるべく早どりを心がけ、長く収穫できるようにしましょう。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定