紫園大丸
紫園大丸は、奈良県天理市の会社、大和農園のナスの品種です。
生産地は奈良県で、天理交配、販売元ではなく、育成元でもあります。
大和農園のナスは、主にプロ向けに育成されたものが多いですが、
しずるや絹川水などの水ナスや、黒寿長シリーズの長ナス、
うすむらさきというちょっと変わったナスまで、いろいろ育成しています。
紫園大丸の特徴と栽培のコツをご紹介します。
■紫園大丸の特徴
・丸ナス
紫園大丸は、ナスの中では”丸ナス”に属します。
名前の通り、ボールのように丸いナスのことを指しますが、
丸ナスの中には、少し楕円形をしているものや、巾着型のものもあります。
そんな丸ナスの中で最も有名なのは、京都の京野菜に指定される、
賀茂ナスとよばれるナスです。
直径が10~15センチで、ソフトボールのような形をしています。
紫園大丸は、そんな賀茂ナスの形に良く似た丸ナスです。
実は、京野菜の賀茂ナスだけではなく、
奈良県の大和丸ナスも、非常に人気があります。
紫園大丸は、直径8~10センチ、重さは280~300グラムと、
やや賀茂ナスよりは小さめなサイズとなりますが、
加熱調理に最適で、非常に美味なナスとして知られています。
・調理方法
肉質はやや硬めなので、あまり生食には適していません。
加熱すると、その肉質はとろみが出るほどやわらかくなり、
食べ応えもあります。
そのまま輪切りにして、ナスのステーキなどにしても美味しいですし、
煮物など、味をしみこませるような料理にも適しています。
口の中でとろけるような食感が味わえるので、
スーパーで売られている一般的な長ナスとの差も分かりやすく、
家庭菜園で育てるのに打ってつけです。
・特性
紫園大丸は、着果率も多く、中早生系なので、
育てやすい丸ナスです。
ナスの田楽やステーキが美味しいです
■紫園大丸の栽培のコツ
・栽培方法
一般的なナス栽培の方法に準じます。
丸ナスの栽培方法を基本として栽培してみてください。
一般的なナスよりもやや大きめに育ちますので、
出来るだけ早どりを心がけ、株を疲れさせないようにすると良いです。
■参考
・ナス 種からの育て方
・ナス 地植えの育て方
・ナス プランターの育て方
・ナス 鉢の育て方
・ナス 受粉のコツ
・ナス わき芽かき 摘芯
・ナス 更新剪定